
Image Credit: Niko Partners
市場機会
(前回からのつづき)クラウドゲーミングは2019年に1億5,800万ドルの収益を上げたと推定されており、一部のアナリストによると、2024年には31億ドルにまで上昇する可能性がある。調査会社のNiko Partnersはアジアだけでもクラウドゲーミングの利用可能な市場を、15億人のゲーマー人口の約10%と見ており、2025年には5億人に達する可能性があるとしている。
一方、クラウドゲーミングの認知度はまだ低く、2019年にこの技術を「非常によく知っている」と答えたゲーマーはわずか9%だった。また、RemoteMyAppはFacebookのCloud Games、NvidiaのGeForce Now、PlayStation Now、MicrosoftのXbox Cloud Gaming、TencentのXianyou、Google Stadiaなどの強豪や、B to BのライバルであるUbitusやBlacknutと競合している。(RemoteMyAppのビジネスに対抗して、Googleは今年、Stadiaの技術をホワイトレーベル製品として提供し始め、他社がStadiaのエコシステムの一員になることなく技術を利用できるようにしている)
しかしIntelは、自社でクラウドゲーミングサービスを開始する意向を示していない。つまり、チップとサービスを組み合わせた形としてRemoteMyAppの製品を自社の既存のハードウェアと結びつけることを計画しているようだ。クラウドゲーミングにはCPUだけでなくGPUも必要であり、RemoteMyAppは最近発表されたIntelサーバーGPUにとって、特に魅力的なユースケースとなる。
2020年、Intelは「高密度・低遅延」のGPUとプロセッサーのデータセンターパッケージを発表し、100人以上のAndroidクラウドゲーミングの同時利用者と最大160人の同時利用者をサポートするよう設計した。すでに同社は、Tencent(騰訊)のストリーミング・ゲーム・インフラストラクチャーに協力しており、昨年にはUbitusおよびGame Streamとのパートナーシップを発表し、これら新興企業のインフラストラクチャー・バックエンドにIntelのハードウェアを装備することを発表している。Hestbeck氏は買収に関連して次のコメントを発表している。
「私のゲームとの冒険は、Duke Nukem 3Dという象徴的なゲームから始まり、RemoteMyAppチームと共に最高品質の技術サービスを作り上げ、そのおかげで世界中の何百万人ものプレイヤーがいつでもどこでも好きなゲームにアクセスできるようになりました。Intelのチームに参加できることを誇りに思い、共に世界を変える革新的な技術を生み出していきたいと思います」。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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