ユニコーンは1,000社超え、デカコーンの時代に突入

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Pexelsmark glancyによる写真

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2021年も後残りわずか、今年のスタートアップ投資を振り返るとコロナ禍もあってなのか、大きく投資額が膨らんだ年になったようです。前半までに世界のスタートアップ各社が集めた資金は30兆円以上とも言われており、当然ながら未公開企業の株価もうなぎのぼりに上がっているわけです。

ユニコーンという言葉があります。かつてビリオンダラークラブという名称だった時期もありましたが、見たことない空想上の存在という意味を込めて、株式公開前に高い評価額をつけた、特に10億ドル以上(日本円のレートで1100億円ぐらい)のスタートアップを指します。

しかし今、この桁が変わろうとしているようです。おなじみスタートアップのグローバル・データベース「CruncBase」が提供してくれた情報によると、その上、デカコーンが今年は30社も出ているそうです。

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デカコーンはその名の通り、ユニコーンの10倍(Deca)を示す言葉で、10億ドルの10倍ですから100億ドル、日本円にして1.1兆円ぐらいの評価をつけてた未公開企業を指します。つい最近では、AIによるライティング支援のGrammarlyやセレクトショップ向けのマーケットプレイス「Fair」などがデカコーン入りしています。それ以外にもデザインプラットフォームのCanva(400億ドル)、AI関連のDatabricks(380億ドル)、ネオバンクのRevolt(330億ドル)、大谷翔平選手と契約したことで話題沸騰中の暗号資産プラットフォームFTX(250億ドル)上海拠点のソーシャルコマース小紅書(Xiaohongshu)も200億ドルをつけてランクインしているようです。

ただ、それ以上に驚くのがユニコーンの数です。CruncBaseが出しているユニコーンボードに掲載されている企業数は実に1000社を超えたそうです。算定の基準や情報ソースによって数値はバラけますが、同じくスタートアップのリサーチデータベースを提供するCB Insightsでも900社以上をリストしているので、概ねこの辺りの数値であることは間違いないでしょう。

デカコーンの存在は、2007年にMicrosoftが投資した150億ドル評価のFacebook(新しい社名はMeta)が初モノなのだとか。それから14年、6月には一時1兆ドルを超えました。実にデカコーンから60倍の成長です。膨らみすぎです。ただ、ハイプでないことを示すデータもあるようで、現在の未公開市場での評価と公開後の評価を比較したグラフも掲載していました。2021年は比較的、評価額の差が少なくなっていますが、それでも2012年以降で全て未公開評価を上回っているのはさすがです。

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