フードデリバリー「Chompy」が東急百貨店デパ地下と連携ーーアプリで注文、デリバリーやテイクアウトが可能に

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本稿はKDDIが運営するサイト「MUGENLABO Magazine」掲載された記事からの転載

フードデリバリーサービス「Chompy(チョンピー)」は9月から東急百貨店と協力し、デパ地下でのお買い物体験を再現した試験運用を開始したと発表している。

渋谷 東急フードショー、東横のれん街、東急フードショーエッジの3拠点で実施するもので、「テイクアウト&デリバリー by 東急フードショー」アプリにより、利用者は注文・決済・受け取りの指定ができるようになる。

サービスイメージ

アプリから注文した商品の受け取りは、BOPIS(Buy Online Pick-up In Store)という方式で、各食品フロアに設置されたロッカーもしくはデリバリーを選択することができる。

デリバリーは店舗から3Km圏内の制限があり、料金は700円から900円。テイクアウトについてはロッカーの利用料として200円かかるほか、注文から最短30分で受け取り可能です。Chompy代表取締役の大見周平氏は今回の連携のきっかけを次のようにコメントしている。

2020年の2月から渋谷を中心にデリバリーを開始しており、当初より東急百貨店さんとの連携に可能性を感じていてアクセラレーションプログラムに申し込ませていただいたのがきっかけです。

今まではChompyのポータルアプリ上への出店という形式を取っていましたが、デリバリー市場や飲食EC市場の変化に伴い、公式アプリの必要性を強く感じるようになりました。またこのタイミングで、東急百貨店さん側でもBOPISを実現するオリジナルアプリのPJTがスタートしており、リリースまでトントン拍子で議論が進んだ形です。(Chompy代表取締役 大見周平氏)

対象になる商品は惣菜や弁当、菓子、生鮮・グローサリー、和洋酒など幅広く、同一拠点内であれば一回の利用で複数のショップの商品をまとめて注文できる。両社は昨年8月からフードデリバリー「Chompy」内で東急百貨店のデパ地下グルメのデリバリーサービスを実施しており、この運用をベースに東急百貨店向けの専用アプリとして開発し、テイクアウトにも対応した。

まだ注文数は限定的ですが、短い期間に高頻度でリピートするお客さまがいたり、多くの注文が複数店舗にまたがった注文であるなど、当初の仮説が上手くワークしている様子がうかがえます。今後は、まず渋谷の3拠点にて集客・LTV向上の2側面でアプリの磨き込みを実施していきたいと考えています。(Chompy代表取締役 大見周平氏)

一方の東急百貨店側も昨今のライフスタイルの急激な変化に対し、店舗販売だけでなく個人宅やオフィスへ直接届ける必要性を感じつつあったと今回の提携の背景を語る。

2020年8月から開始したChompyアプリ内での東急フードショーエッジ出店において『複数ショップまとめ買いが多い』『高頻度で注文されるお客様が一定数存在する』など、顧客ニーズを実感することができたことが背景にあります。そこで今年の春に、Chompyが公式アプリを開設するサービスを提供開始することを知り、当社のアプリ開発・共同運営を依頼したという流れです。

新規アプリのため会員数、注文数はまだ途上であるものの、すでに上記の複数ショップまとめ買いや、お得意様の存在は傾向として見えています。まずは渋谷3拠点において成功事例を作り、その後東急線沿線を中心とする当社運営店舗に拡大していきたいと考えています。(東急百貨店事業戦略室、事業開発担当マネジャー下山拓郎氏)

また下山氏は今後の結果をふまえ、中長期的に店頭購買と同列にテイクアウトやデリバリーが自然と選択肢に並ぶような体験を提供していきたいとした。

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