「自分の母親でも使える」無人コンビニ、TOUCH TO GOがファミリーマートに新サービス導入

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本稿はKDDIが運営するサイト「MUGENLABO Magazine」掲載された記事からの転載

無人決済店舗システムを展開するTOUCH TO GOは10月、新プロダクト「TTG-SENSE MICRO W」の導入を伝えている。極小地において無人での決済店舗を可能にするソリューションで、ファミリーマート川越西郵便局で採用された。同社ではTTG-SENSE MICRO Wを導入することで、その他の極小地において無人での店舗オペレーションを実現するとしている。

TTG-SENSE MICRO Wは狭いスペースで小売を展開する、施設内コンビニエンスストアやお土産・雑貨店、オフィス内小売などを対象にした無人決済店舗ソリューション。対象面積は15㎡程度で、用意される棚は11段。販売できるアイテム数は350個から500個を推奨している。また、オペレーションについては無人を想定しているが、日販品で衛生管理が必要な場合や年齢確認が必要な商品(酒類やタバコなど)がある場合は、有人での対応を求める。遠隔監視されており、コールセンターサービスによるお客さま対応や安全管理が可能になっているのも特徴のひとつ。

ユーザーの支払い方法は交通系電子マネー、クレジットカード、現金が用意されており、今回、導入されたファミリーマートではおにぎりやパン、菓子、飲料、雑貨等が販売されている。

TOUCH TO GOの創業は2019年7月。JR東日本で新卒入社後から駅ナカコンビニの店長をはじめ、鉄道事業以外に関わってきた阿久津智紀氏が代表取締役を努める。流通業界が抱える慢性的な人手不足という課題に対し、無人決済というソリューションを提供し、マイクロマーケット(小規模商圏)における小売流通の活性化を狙う。阿久津は今回の導入についてこのようにコメントしている。

ファミリーマートさんの力をお借りして『自分の母親が使えるシステム』を目指し、当たり前のサービスとして広げられるようにして参ります。また、KDDIさんともネットワークを通して新しいサービスつくりをご一緒できればと思っております。(TOUCH TO GO代表取締役 阿久津氏)

なお、TOUCH TO GOは今年10月14日、KDDI Open Innovation Fundを引受先とした増資の発表もしている。(出資額や比率など詳細は非公開)。

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