本稿はBRIDGE Tokyoの企画をご紹介いたします。年明け1月19日から開催するオンラインイベントにて「NEXTスタートアップが実現するデジタル民主化」をテーマに、トップランナーの起業家をお招きしたセッションを配信いたします。現在、数量限定の無料視聴チケットを配布していますので、お早めにチェックしてみてください。
1月19日から開催を予定している「BRIDGE Tokyo 2022」に先立ち、BRIDGE では次世代のスタートアップを讃えるリスト「INTRO Showcase」のノミネート企業106社を発表させていただきました。
これら106社は、BRIDGE Tokyo 2022 に協力いただいているベンチャーキャピタル(VC)、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)から、次世代の企業成長を支援する「若手キャピタリスト」に選考委員としてご参加いただき、彼らの視点で候補をリストアップいただいたものです。
掲載する106社は選出された候補からノミネートを受諾いただいた各社となります。なお、ノミネートの基準は2015年以降の創業で、概ね5年以内に上場を視野に入れられる可能性のある急成長企業としています。
BRIDGE では BRIDGE Tokyo 2022 の最終日である1月28日に発表される最終選考に向けて、106社の顔ぶれを紹介していきます(順不同)。最終選考で注目を集めた企業については、インタビュー記事の掲載も予定しています。
BionicM

<事業内容>
BionicM は革新的なロボット技術を応用した高機能パワード義足を開発しています。自身が義足ユーザーでありエンジニアでもある代表:孫小軍が、東京大学でロボット技術を応用した義足の研究を行い、その研究成果をもとに事業化しました。市場に流通する主流の義足は、義足自体が力を出して動作をアシストすることができません。そのためユーザーは日々、日常動作の根源的なところで多くの不自由を抱えています。
BionicM のパワード義足は、失われた足の筋肉を代替することで、可能な日常動作の幅を広げ、技術的進歩が遅れている義足業界の新たな技術として、世界中の下肢切断者の QOL 向上に貢献することを目指します。
義足の開発を得られた知見・技術を活かし、下肢切断者に限らず全ての人々が「自身の足で自由に動く」ことを実現する“Powering Mobility for All”を Mission に掲げ、Human Augmentation(身体拡張)の領域において社会課題を解決するリーディングカンパニーとなることを目指す。
<推薦者> 古川圭祐さん(東京大学協創プラットフォーム開発)
<推薦者コメント>
市場に流通する既存義足の99%は動力を持たない受動式義足です。身体的負荷が高く動作性も低いのが課題でした。更に、世界的に糖尿病などの病気が原因による下肢切断が増加しており、下肢切断者のモビリティ・QOL の観点から高機能義足が求められています。
BionicM は、東京大学が世界をリードするヒューマノイドロボティクス技術を活用し、膝の屈伸、足首の動きを能動的に行える動力アシスト機能をもったロボット義足を開発。身体負荷や転倒リスクを下げ、下肢切断者のモビリティを大きく向上させます。設立以前の研究段階より、SXSW Interactive Innovation Award を日本チームとして史上初めて受賞するなどその技術の革新性・将来性は高く評価されています。
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