コオロギで食糧問題の解決を目指すエコロギー、ウエルインベストメントやリバネスキャピタルらからシード資金を調達

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Image credit: Ecologgie

コオロギを活用した食糧問題の解決を目指すエコロギーは27日、早稲田大学の提携ベンチャーキャピタルであるウエルインベストメントやリバネスキャピタルと、名前非開示の個人投資家から資金調達したことを明らかにした。ラウンドステージはシードラウンドで、調達金額は明らかにされていない。

エコロギーでは、コオロギなど昆虫資源を食糧やエサとして活用することでサステナブルな食糧生産サイクルを実現しようとしている。同社は2019年にカンボジアに拠点を移し現地でのコオロギの量産体制の構築に着手、2020年末に量産体制が確立し、2021年から日本を含む世界市場にコオロギ原料の販売を行っている。

コオロギは、従来の人工的なタンパク資源と比べて環境負荷が低く、しかも素材原料の70%近くがタンパク質で、ミネラルを含む高栄養な原料。同社では企業パートナー複数と食品やペットフードの共同開発に着手している。また、カンボジアの低所得農家に副業として生産を委託することで、農家の収入源を増やすことにも貢献している。

エコロギーは、代表の葦苅晟矢(あしかり・せいや)氏が2017年、早稲田大学大学院在学中に創業。創業前の2016年には、第3回ジャパン・ビジネスモデル・コンペティションで優勝、東京都主催のアクセラレータ「TOKYO STARTUP GATEWAY」第3期のデモデイでも最優秀賞を獲得した。

この分野では、徳島大学発のスタートアップであるグリラスが2020年12月、シードラウンドで、Beyond Next Ventures、阿波銀行らが支援する産学連携キャピタル、HOXIN らから2.3億円を調達している。

via PR TIMES

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