D2C海外旅行の令和トラベル「NEWT」発表、隔離措置0日でサービス開始へ

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ニュースサマリ:デジタル旅行代理店の令和トラベルは12月6日、新サービス「NEWT」を発表した。アプリから数ステップでさまざまな海外旅行のツアーパッケージを購入することができるサービスで、航空券の手配からホテル滞在までまとめて用意してくれる。新たな変異株の出現で海外帰国後の隔離措置が再開しており、同社ではこの隔離措置が0日になった段階でサービス開始するとしている。

話題のポイント:今年6月、高級ホテル予約「Relux」を運営するLoco Partnersを創業した篠塚孝哉さんが創業したスタートアップとして、22億円超の大型資金調達と共に大きな注目を集めた令和トラベルがようやくサービスをお披露目しました。

ただ、残念ながら新たな変異株の出現で今回もサービスインとはなっていません。創業期に今年夏のサービスインを目指していましたが、これで2回目のサービスイン延期です。大型調達でランウェイは十分だとは思いますが、経営者としてはなかなか難しい判断が続きます。

参考記事

サービスの概要はシンプルで、アプリからツアーパッケージが購入できるというものです。最低価格保証があり、スマホでパッと海外旅行を購入して楽しめる体験を提供できる、としています。ただこれはやはりサービスインした状態で試してみないと分からないことだらけなので、実際、Expediaなど既存の OTA(オンライントラベルエージェンシー)と何が違うのか、その辺りは時期がきたらお伝えしたいと思います。

そして重要な要素がやはりコロナ対策です。篠塚さんに聞いたのですが、今回の感染症対策によって海外渡航がものすごく複雑になったそうです。実はこの新サービス発表前に令和トラベルでは世界各国の出入国手続きを代行するサービスを提供しています。

例えば米国渡航で日本出発から帰国までに必要な手続きとして、出入国時のPCR検査やESTAによる渡航許可、アメリカへの宣誓書作成などが発生するのですが、さらに昨今の新種株により隔離日数やそもそもの出入国の状況が刻一刻と変化している状況になっています。篠塚さんたちの元に届いているのはこの複雑な状況でビジネス出張などはかなりハードルが上がっている、という声なのだそうです。

「(これだけ混乱が続くと)旅行代理店の価値が逆に上がっていくと思っています。海外旅行を(ご自身で)自由に手配するのも当然よいのですが、万が一多くの準備書類がある中で漏れなどが発生すると渡航できなくなっちゃうんです。しかもコロコロとルールが変わるので、まさに『代理店』に依頼する価値が高いですし、そのあたりのタスクをデジタルに管理できるサービスを目指していますから、(新サービスでは)単に宿を取る・飛行機を取る以上の部分はシームレスに体験してもらいたいと思っています」(篠塚さん)。

感染症の余韻がどれぐらい続くのかは全く分かりませんが、昨年の感染症再拡大によって世界規模の経済、生活が大きな混乱に陥ったことは紛れもない事実です。ワクチンの接種状況や各国での対応など、海外旅行がより複雑化することが予想される中、篠塚さんの言うように「代理店機能」の重要性は増していくことが考えられます。

そもそも令和トラベルでは複雑な旅行業界のデジタル化(デジタルトランスフォーメーション)についても意欲を示していました。OTAとしての表向きのサービスと、裏側の効率化がどのように進むのか、隔離措置が解除されて彼らのサービスが実際に利用できる日がやってくるのを興味深く待ちたいと思います。

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