若手キャピタリストが選ぶ次世代スタートアップ「INTRO Showcase Supported by Monthly Pitch」注目の11社を発表

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1月19日から1月28日までオンライン開催したイベント「BRIDGE Tokyo 2022」の一環として、昨年、次世代のスタートアップを讃えるリスト「INTRO Showcase」のノミネート企業106社を発表させていただきました。この企画では、ノミネートに協力いただけるベンチャーキャピタルにお声がけし、これからの時代を担う若手のキャピタリストに選考委員として参加いただきました。ノミネート企業は120社に達しましたが、このうち、受託いただけた企業106社のみをノミネート対象としています

選考委員の皆様には、さらにこのノミネート企業106社の中から、自分が推薦したものを除くスタートアップ各社に対して、採点いただきました。選考方法については、次のとおりです。

  • テーマ:「5年後に産業・社会を変革しているかどうか」・・・10点
  • 基礎項目:「選択した市場の大きさ・可能性」「サービスの革新性(特に技術の有用性)」「起業家・チームのビジョン」「ビジネスモデル(収益と成長)」・・・各5点

プレスリリース:若手キャピタリストが選ぶ“次世代を担うスタートアップ”、BRIDGE Tokyo 2022「INTRO Showcase 最優秀賞」11社を発表

この総得点をもとに、BRIDGE では上位11社(当初は10社を予定していましたが、同点タイが出たため11社としています)を特に注目のスタートアップと位置付け、各社の代表者から受賞コメントと今後の抱負を伺いました。なお、この企画では、公正を期す観点から、各社の総得点を選考委員のみに開示しており、各選考委員の採点結果(誰が何点入れたか)は非開示にします。「次世代のスタートアップを讃える」という目的にかんがみ、11社の中でのランキングも実施しません。

「INTRO SHOWCASE 注目の11社」に見事輝かれたスタートアップのみなさま、おめでとうございます。BRIDGE は今後も、彼らの動きを紙面を通じて追い続けたいと思います。 またこれに併せてBRIDGEでは今回、本企画にメインスポンサーとして支えていただいたサイバーエージェント・キャピタル主催「Monthly Pitch」運営のみなさまと新しい取り組みも発表させていただきました。スタートアップの枠を日本からアジア・グローバルへ広げる活動です。これについてはこちらの記事でご紹介させていただきます。

最後になりますが、今回のノミネート、選考に協力いただいたベンチャーキャピタル各社、選考委員を務めていただいた若手ベンチャーキャピタリストのみなさま、ノミネート受託いただいたスタートアップのみなさま、ノミネート各社へのプレゼント協賛をいただいた各社のみなさまに深く御礼申し上げます。(以下、企業コメントは五十音順)

atama plus

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「INTRO SHOWCASE」ノミネートを受けてひとこと。

社会に大きなインパクトを与えるスタートアップの1社として選出いただき、大変光栄です。atama plusは「教育に、人に、社会に、次の可能性を。」をミッションに、テクノロジーを活用して「基礎学力」の習得にかかる時間を短くし、「社会でいきる力」を養う時間を増やすことを目指しています。現在は、教育を一人ひとりに最適化するAI教材「atama+」を提供していますが、ミッション実現に向けては、まだまだ道半ばです。これからもより多くの生徒により良い学びを提供し、社会を変革できるようatama plus一同邁進してまいります。(代表取締役 CEO 稲田大輔さま)

今後の抱負、2022年以降の事業やサービスの展開などについてお聞かせください。

創業以来、塾を通じて小中高生にAI教材「atama+」を提供してまいりました。サービス開始から約4年半で2600以上の塾教室でご活用いただいております。今後もより多くの生徒に「Wow students.」を届けられるようプロダクトを磨き、事業を加速させてまいります。また、コロナ禍で、学校向けのオンライン模試や、atama+の学習歴を活用した新しい大学入試作りなど新たな事業も開始しましたが、ミッション実現に向けてさらに新たな取り組みにもチャレンジしてまいります。(代表取締役 CEO 稲田大輔さま)

ウミトロン

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「INTRO SHOWCASE」ノミネートを受けてひとこと。

この度は急成長中の数あるスタートアップ企業の中からウミトロンを選出いただき、誠にありがとうございます。ウミトロンは「持続可能な水産養殖を地球に実装する」というミッションを掲げる2016年創業のスタートアップです。宇宙から見たときに地球の7割は海と、まさに水の惑星です。2050年に世界人口が97億人になると言われる中、いかに海を活用して持続可能な食糧生産をテクノロジーで実現していくのか、そして海や魚におけるサステナビリティの重要性を消費者に伝え提供するのかをテーマに事業を拡大しています。受賞を励みに、今後もグローバル規模の非常に大きな課題に対して挑戦をし続けていきます。(代表取締役 藤原謙さま)

今後の抱負、2022年以降の事業やサービスの展開などについてお聞かせください。

ウミトロンではこれまで、IoT 技術を活用したスマート給餌機「UMITRON CELL」や生け簀内の魚の食欲解析をするAI、衛星リモートセンシング技術による海洋データサービス「UMITRON PULSE」の開発や、ウミトロンの技術で生育されたサステナブルシーフード「うみとさち」の大手量販店・オンラインショップでの販売で年間累計100万食突破など、養殖生産現場〜消費者をカバーする垂直統合型のビジネスを拡大してきました。今後さらなる養殖業の DX 化とサステナブルシーフードの提供に向けアクセルを踏んでいきます。

また、国外では、東南アジア、欧州、米州などでウミトロンのスマート養殖技術の導入を進めています。国内外の活動に引き続きご期待ください。(代表取締役 藤原謙さま)

estie

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「INTRO SHOWCASE」ノミネートを受けてひとこと。

この度は、「INTRO SHOWCASE」の中で、若手キャピタリストの注目を集めた11社に選出いただき、大変光栄で嬉しく思います。当社が取り組む商業用不動産をはじめとして、歴史ある巨大産業のDXにおいては、大企業・投資家(VC)・スタートアップの連携によるテクノロジーの社会実装が必要不可欠です。この入賞は、その取り組みの一端をご評価いただき大変心強く感じています。これを励みとして、チーム一同、より一層顧客に向き合い、プロダクトの価値を高めてまいります。(代表取締役 平井瑛さま)

今後の抱負、2022年以降の事業やサービスの展開などについてお聞かせください。

これまで当社は、商業用不動産DXの入り口として、不動産実務の基盤となる巨大なデータベースを構築してまいりました。1月12日には、シリーズAにおいて10億円の資金調達を発表し、2022年は会社として新たなフェーズに突入しております。不動産業の商流全体を、一つ一つ丁寧にデジタルに再構築する。そのためのマルチプロダクト戦略を採用します。全ての企業が最適なオフィスに出会うため、言い換えれば、不動産会社が全ての顧客に最適なオフィスを提案するため、データとテクノロジーが支える10年、100年先のインフラとなるサービスを開発する。その活動を通じて、「産業の真価を、さらに拓く。」というPurposeを追求してまいります。(代表取締役 平井瑛さま)

Autify

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「INTRO SHOWCASE」ノミネートを受けてひとこと。

この度は次世代を担うスタートアップとしてご選定頂き大変光栄です。Autify は、これまで労働集約的であったソフトウェアテストに変革を起こし、人が人にしかできない仕事に取り組める環境を作り、人々の創造性を高めることをMissionに掲げており、今回のテーマである5年後の社会を変革していける存在であるとご評価、ご期待を頂けた事を大変嬉しく思います。

顧客のニーズや市場の変化が激しい昨今の環境において、もはやテストの自動化なしには事業の競争優位性を保てないと言っても過言ではありません。これから大きく発展していくこの市場で、従来のソフトウェア開発手法を再定義し、未来のスタンダードを作り出していきます。(CEO/共同創業者 近澤良さま)

今後の抱負、2022年以降の事業やサービスの展開などについてお聞かせください。

2022年以降、まず、グローバル展開を一層加速します。2021年からUS市場に注力し、1年足らずで大きな実績を積み、USでのマーケットエントリーに成功しました。今後大きく投資を行い、グローバルの自動テスト市場におけるNo.1のポジションを目指します。

次に、自動テストへの機械学習の適用領域の拡張、モバイルアプリの自動テストに注力します。昨年10月からAutifyは、Webアプリに加え、モバイルネイティブアプリのテスト自動化に対応しました。ノーコード × 機械学習であらゆるアプリケーションのテスト自動化を実現し、人々の創造力を高める唯一のプラットフォームとなれるよう、製品を磨き上げていきます。(CEO/共同創業者 近澤良さま)

Citadel AI

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「INTRO SHOWCASE」ノミネートを受けてひとこと。

今回、スタートアップメディアで著名な BRIDGE の栄えある賞をいただき感激しております。AI が社会に浸透すれば、多くの人が知識や知恵を共有し、世代、国、言葉や社会環境を乗り越え、世界で活躍できる可能性が広がるでしょう。但しその為には、安心してAIを利用できる環境を構築することが極めて重要です。我々は正に、これからの社会に大きなインパクトを与える「信頼できる、説明可能な AI(XAI)」を実現します。AIに起因する新たなリスクから企業や社会を守り、「人間と AI が、安心して相互に補完・協調できる技術革新の基盤」を創り出したいと考えています。(代表取締役 小林裕宜さま)

今後の抱負、2022年以降の事業やサービスの展開などについてお聞かせください。

金融、製造、小売等さまざま分野で、AI の運用が始まっています。この一方、AIは傷つきやすく、些細なエラーやバイアスが、AI に大きなダメージを齎します。従来の人手作業による精度確認には時間と労力を要し、デフォルトや需給予測ミス、企業ブランド棄損等の問題が顕在化してしまいます。

我々は、エンジニアリソースが限られる企業向けに、PoC の加速化と、「リアルタイムでの異常検知・防御」を実現する、日本初の AI の自動品質管理システムを提供します。米国Google Brainで培った圧倒的な技術開発能力、そして三菱商事で鍛えた国内外の事業経営経験を活かし、AIの品質管理分野における世界のデファクトを目指します。(代表取締役 小林裕宜さま)

デジタルグリッド

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「INTRO SHOWCASE」ノミネートを受けてひとこと。

この度は、名だたる企業の中からデジタルグリッドを選定いただき大変光栄に思います。カーボンニュートラル宣言、第26回気候変動枠組条約締約国会議(COP26)、第六次エネルギー基本計画にて再生可能エネルギー比率大幅上昇等の大きな追い風を受けての受賞と存じます。これらの目標達成に少しでも寄与すべく、従業員一同今後も益々研鑽してまいります。(代表取締役社長 豊田祐介さま)

今後の抱負、2022年以降の事業やサービスの展開などについてお聞かせください。

再生可能エネルギーが主役になる時代を支えるために、私たちはデジタルグリッドを立ち上げました。再生可能エネルギーは発電量が天候によって変動するため扱いが難しい電源です。その一方で降り注ぐ太陽は無限のエネルギー源です。その再生可能エネルギー電源を、 私たちは独自のデジタル技術によってコントロール可能とし、今後のエネルギー供給の主役として 人類をエネルギー制約から解放することをミッションとしています。その達成には、電力の知識に加え情報及び金融の知識が必要であり、我々はそのプロフェッショナル集団です。足元急速に増えてきている、再生可能エネルギーの調達/販売ニーズに最適なプラットフォームを提供してまいります。(代表取締役社長 豊田祐介さま)

TRUSTDOCK

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「INTRO SHOWCASE」ノミネートを受けてひとこと。

この度は、注目スタートアップとして選定いただきまして、誠にありがとうございます。

オンラインのeKYC・本人確認は、全ての業界・業種に貢献できる領域ですので、コロナ禍が続きますが、社会と経済を止めないように、使命感を持って活動していきます。

そしていずれは、リアルな身分証画像を、様々な企業にバラ撒かなくても、身元証明や本人確認が簡単にできる世界にしていきたいと思います。国内外問わず、身元証明する個人と、顧客確認する企業の双方をDXしていき、安全安心なデジタル社会の構築に貢献していきます。(代表取締役 CEO 千葉孝浩さま)

今後の抱負、2022年以降の事業やサービスの展開などについてお聞かせください。

2017年からマイナンバーカード活用ノウハウを蓄積してきたTRUSTDOCKとしては、昨年デジタル庁も設立され、マイナンバーカードも5000万枚を突破して、いよいよ本格的に、日本社会全体のデジタル化が進む2022年は、マイナンバーカードでの本人確認や電子署名など、その利活用シーンを増やしていきたいと考えています。

また、4月には個人情報保護法が改正されますが、個人情報の主権者たる個人自身が、個人情報を管理しやすいデジタル社会に向けたプロダクトも、本格的に提供していきたいと考えています。(代表取締役 CEO 千葉孝浩さま)

メドメイン

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「INTRO SHOWCASE」ノミネートを受けてひとこと。

この度は、「若手キャピタリストが選ぶ次世代スタートアップ」の注目の10社に選出いただき、誠にありがとうございます。弊社の取り組みを高く評価していただき、社員一同大変嬉しく感じております。

弊社、メドメイン株式会社は「テクノロジーでいつどこでも必要な医療が受けられる世界をつくる」をコーポレートミッションとして掲げ、 病理AI解析ソリューション「PidPort」の開発・提供を行っております。

このたびの受賞を励みとして、目指す世界の実現に向けてより一層の精進を重ねて参ります。(代表取締役 CEO 飯塚統さま)

今後の抱負、2022年以降の事業やサービスの展開などについてお聞かせください。

メドメインではデジタル病理の領域において、病理プレパラートのデジタル化サービスの提供に始まり、遠隔地の施設間をクラウドでつなぐ遠隔診断支援、病理AIによる高精度で迅速な解析結果の提示と、一気通貫したサービスの提供を行ってきており、多くの施設様でご活用いただいております。

弊社のコア技術である病理AI開発においては、転移学習によってAI開発を高速化させる独自の基盤技術の創出に成功し、開発スピードを加速させています。

今後、病理AIの提供を基軸として、病理領域のデジタル化支援、遠隔診断支援を通して、医療従事者の方々のパートナー企業として医療現場へのサポートを行うべく、より良いサービスの提供に務めて参ります。(代表取締役 CEO 飯塚統さま)

LegalForce

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「INTRO SHOWCASE」ノミネートを受けてひとこと。

このたびは、「INTRO SHOWCASE」賞をいただき、大変光栄に思うと同時に、身の引き締まる思いです。

LegalForce の事業成長を支えてくださった皆さまのお陰です。心より感謝申し上げます。

2017年に共同創業者の小笠原と共に起業し、2019年4月にAI契約審査プラットフォーム「LegalForce」、2021年1月にAI契約審査システム「LegalForceキャビネ」の提供を開始しました。約5年間契約業務の課題と向き合い、ようやく社会の皆さまに認知いただけるようになってきた段階です。

引き続きLegalForceは、最新のテクノロジーと法務の知見を組み合わせて、 契約リスクを可視化し、コントロール可能な状態へ導くことで、あるべき権利が適切に守られ、より豊かで信頼に満ちた経済社会が実現されることを目指します。(代表取締役 CEO 角田望さま)

今後の抱負、2022年以降の事業やサービスの展開などについてお聞かせください。

2022年は弊社のミッションである「全ての契約リスクを制御可能にする。」を実現すべく、「LegalForce」、「LegalForce キャビネ」の機能開発を積極的に行ってまいります。

お客様の課題や潜在的なニーズにお応えするサービスに進化させていきます。ご期待いただけますと幸いです。(代表取締役 CEO 角田望さま)

600

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「INTRO SHOWCASE」ノミネートを受けてひとこと。

「INTRO SHOWCASE」への入賞、大変光栄です。2021年は特にマンション内での「Store600」設置の引き合いが増え、マンション専用筐体の開発&リリースや、換気口フィルターなどの備品販売など、マンションでの体験向上に向きあった一年でした。(代表取締役 久保渓さま)

今後の抱負、2022年以降の事業やサービスの展開などについてお聞かせください。

2022年は特に、冷凍筐体の開発を強化し本格展開していきます。足元の実証実験でも、これまでにないニーズの強さを感じており、自分の住んでいるマンション内ですぐに冷凍パンや冷凍惣菜、アイスなどが買える生活は、一度体験すると後戻りできない非連続的な体験だと強い手応えを感じています。(代表取締役 久保渓さま)

LayerX

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「INTRO SHOWCASE」ノミネートを受けてひとこと。

この度は、「INTRO Showcase」へのノミネート並びにご推薦、ありがとうございます。「若手キャピタリストが選ぶ次世代のスタートアップ」という今回の意欲的な取り組みにおいて受賞いただけましたこと、チーム一同、大変嬉しく思っています。当社は「全ての経済活動を、デジタル化する」というミッションの実現に向け、お金や価値の移転に関わる産業のデジタル化を推進しています。プロダクトを通じた向き合う広大なマーケットは「働く人すべて」。多くの仲間・同志と力をあわせ、3つの事業を力強く立ち上げていくことで「経済活動のデジタル化」に風穴を開けていきます。(代表取締役 CEO 福島良典さま)

今後の抱負、2022年以降の事業やサービスの展開などについてお聞かせください。

今年のテーマは「標準化と狂気の両立」です。明らかに相反する、プロダクトや顧客に対する徹底的なこだわりと、再現性をもってチームでやれるようにする、みたいな組織としての器を両立させたいと思っています。2022年はスケールするために大事な1年になります。チームや組織、そしてカルチャーへの徹底的なこだわりが、今後のLayerXを大きく左右すると思います。そこに自信を持って答えていけるような、そんな一年にしたいです。(代表取締役 CEO 福島良典さま)

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