日本発パブリックチェーンAstar Networkが大型資金調達、オンライン医薬品処方の可能性【Canvas 1月号(1月22日〜1月28日)】

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日本発パブリックチェーンAstar Networkが大型資金調達、オンライン医薬品処方の可能性

今週の話題(1月22日〜1月28日):国産「Web3」スタートアップのAstar Network、Polychainキャピタルリードで2,200万ドル(25億円)を調達ーー本田圭佑氏ら出資オンライン医薬品EC「東京美肌堂クリニック」運営のLATRICO、シリーズAで3億円を調達

日本発のパブリックチェーンのローンチを成功させた Astar Network が2,200万米ドルの大型調達を発表しました。プロジェクトを率いる渡辺創太氏は Z 世代ど真ん中の起業家。慶應義塾大学経済学部を卒業後、世界数カ国でインターンを経験し、2018年シリコンバレーに本拠を置く Chronicled に就職。その後、Astar Network を運営する Stake Technologies を設立しました。

渡辺氏は、シリコンバレーのアイデアを真似してビジネスをするのではなく、日本からオリジナルのアイデアを世界に発信し、それを世界中の人々のインフラにしていくという信念を持っていて、一人の起業家としてみてもユニークな存在です。ブロックチェーン関連サービスのハブとなることで、Astar が存在感を増していくことを期待せずにはいられません。

さて、10年ほど前、インターネットで薬の販売ができないことを不服として、楽天やケンコーコムといった企業が行政訴訟を行なっていたことを記憶している読者は少なくないでしょう。その後は市販医薬品については、薬剤師とコミュニケーションできる手段を提供することを条件に、ミナカラのようなオンライン薬局が現れました。

ついに、ネットで医師の診察を受けられることを前提に、医師処方の医薬品をオンラインで購入できる体制も整ってきました。すべての薬を網羅できるわけではありませんが、薬へのアクセスが十分ではない人々にとって、これは大きな福音と言えます。今回資金調達を発表した LATRICO はスキンケア特化ですが、さまざまな「課題特化型オンライン薬局」が生まれてくるのではないでしょうか。

今月の調達ニュース

今月の国内スタートアップの主要な資金調達ニュースをお届けします。

ITエンジニア採用「TechTrain」運営、1.3億円をプレシリーズA調達——博報堂DYベンチャーズ、D4V、SMBC VCから(1月27日)

  • TechBowl は、プレシリーズ A ラウンドで1.3億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、博報堂 DY ベンチャーズ、D4V、SMBC ベンチャーキャピタル。同社にとっては、2018年12月に実施したシードラウンドに続くものだ。

レシート買取アプリ「ONE」運営のWED、シリーズCラウンドでアカツキから資金調達(1月27日)

オンライン医薬品EC「東京美肌堂クリニック」運営のLATRICO、シリーズAで3億円を調達(1月26日)

  • LATRICO は、シリーズ A ラウンドで3億円を調達したと明らかにした。このラウンドに参加したのは、コロプラネクストと HIRAC FUND。同社はこれまでに、スピンアウト元から2回の調達を行っているが、外部投資家を招くのは今回が初めてとなる。累積調達額は5億5,000万円。

アジアのニュース

今月のアジアのニュースをお届けします。

インドのフードデリバリ大手「Swiggy」、7億米ドルを調達——デカコーンに(1月28日)

  • インドのフードデリバリ大手 Swiggy は、Invesco がリードし、Baron Capital Group、Alpha Wave Global、Prosus などが参加したラウンドで7億米ドルを調達した。各社報道によると、このラウンドでは、同社の価値が約105億米ドルになるという。

インドのEVメーカーOla Electric、時価総額50億ドルで2億米ドル超を調達(1月28日)

  • インドの配車サービス企業 Ola の電気自動車(EV)部門 Ola Electric は、新たな資金調達ラウンドで2億米ドル超を調達し、時価総額を50億米ドルに引き上げた。Tekne Private Ventures、Alpine Opportunity Fund、Edelweiss Group などの投資家がこのラウンドに参加した。

Ant Group(螞蟻集団)、旧正月NFTをリリースなど——中国ブロックチェーン界週間振り返り(1月26日)

  • Ant Group(螞蟻集団)のブロックチェーン技術部門 AntChain(螞蟻鏈)は、旧正月(今年は2月1日から)に先立ち、NFT を活用したキャンペーンを開始した。AntChainは、中国の24の博物館と協力して、中国の有名な動物の骨董品をデジタル化し、12の干支を表現した。

データ活用の農業DXスタートアップGreenlabsが160億円調達など——韓国スタートアップシーン週間振り返り(1月25日)

  • データ農業スタートアップ Greenlabs(그린랩스)がシリーズ C ラウンドで1,700億ウォン(約160億円)を調達。データ農業サービス「Farm Morning(팜모닝)」「Fresh Market(신선마켓)」の提供により、農畜産業のデジタルトランスフォーメーションを実現した。調達した資金は、韓国内外の主要企業買収、人材採用、海外進出に活用する予定だ。

ブロックチェーンゲーム・メタバース特化ローンチパッド「Enjinstarter」、Web3投資のTGVから300万米ドル調達(1月23日)

  • シンガポールに拠点を置く True Global Ventures 4 Plus(TGV4 Plus)は、メタバースやブロックチェーンゲームプロジェクトのための IDO(Initial DEX Offering)ローンチパッド「Enjinstarter」に300万米ドルを出資した。シンガポールを拠点とする Enjinstarter は、この資金を活用して事業を拡大し、メタバース・イノベーション、ゲームパブリッシング、ベンチャー構築など、他の補完的な事業分野に進出する予定だ。

ベトナムのブロックチェーンゲームギルドAncient8、「Axie Infinity」創業者らから400万米ドルをシード調達(1月23日)

  • Ancient8 は、VC ファンドの Dragonfly Capital、Pantera Capital、Hashed が共同リードっしたシードラウンドで400万米ドルを調達したと発表した。このラウンドには、Mechanism Capital、Coinbase Ventures、Alameda Research、3Twelve Capital、Coin98 Ventures、Kyros Ventures、Raydium、Jump Capital、GuildFi、Impossible Finance、Animoca Brands、Mirana Ventures(Bybit と BitDAO のベンチャーパートナー)、Chromia、Sipher、Smrti Lab、Folius Ventures、PANONY、Shima Capital、C^2ベンチャー、SkyVision Capital などの投資家が相次いで参加した。

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