キーマンが語る、Metaのメタバース戦略(1)GamesBeat「Facebook Gaming Summit」

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2014年にOculus VRに入社したJason Rubin氏は、メタバースを定義した本の一つである「Ready Player One」を手渡された。彼が入社した頃、FacebookがOculusを買収し、彼はメタバースSnow CrashReady Player Oneといった小説のように、すべてが相互接続された仮想世界)について、深い話をするようになったのだ。

何年もの間、メタバース戦略とは、同社がバーチャルリアリティゲームに集中していたことを意味する。拡張現実メガネの技術も開発しており、1年前にRubin氏が話を聞いた時の彼は、2Dゲームとクラウドゲームストリーミングの責任者だった。そして10月、Facebookが社名をMetaに変更し、CEOのマーク・ザッカーバーグ氏が年間100億ドル以上の投資でメタバースを構築するという野心を示した際、Rubin氏はMetaのコンテンツ担当副社長として浮上することになったのだ。彼は、GamesBeatが主催するオンラインイベント「Facebook Gaming Summit」のFireSide Chatでその変化について語った。

「私の役割は変わり、物事のVR側とメタバース側にフォーカスすることになったんだ、Metaにいた最初の5年半の間に運営していたコンテンツ組織は現在、メタバース組織の一部として移行しており、私たちの仕事はより大きなメタバースの仕事への架け橋となっています」。

この組織は新しいものだが、メタバースとVRがソーシャルメディアと3Dインタラクションの未来になると長らく期待されてきたように、メタバースの元々のインスピレーションがしばらく会社を動かしてきたとRubin氏は語る。

「これはかなり長い道のりです。おそらくマーク本人に、どこでAIに真剣に興味を持ち始めたのか聞いてみたいところだと思いますが、少なくとも私がMetaで過ごしたキャリア全体において、AIは私たちの未来に染み込んでいると言えます」。

メタバースはかつては後回しだった。以前は、モバイル仮想現実デバイス「Samsung Gear VR」向けのコンテンツを準備するといった目先の目標が優先されやすかった。そんな中、Rubin氏はOculus Riftの発売に合わせて、30種類ものゲームやアプリを依頼しなければならなくなった。そしてそれらのほとんどは成功し、Meta Quest 2は現在、バーチャルリアリティ用のVRヘッドセットとしてトップの売上を誇っている。

一方、同社はゲームからも手を広げ、コミュニケーションや仕事などの用途を想定したソーシャルVRにも取り組むようになった。

「どのようにメタバースに関与するか長期的に考え始めたんです。最近の大きな変化はメタバースを実現するために必要なすべてのことが、Facebookだけでなく、なぜか世界中の広いコミュニティで突然起こり始めたことだと思っています。暗号通貨があのようになるとは思いませんでしたが、面白いことが起こっているのは事実です。VRがこれほど成功するとは思っていませんでしたが、特に今年のホリデーシーズンは素晴らしいものになりました。現実に起こったのです」。

さらに「Robloxのようなものが今のようになるとは、また、Oculusが買収されたときのFortniteが今のようになるとは思いもよりませんでした。この期間、世界はゆっくりと、しかし確実に、3Dの社会空間で一緒に過ごす時間が長くなっているのです。そしてメタバースへの入り口として、多くの人々がNFTに熱狂するようになりました」と続けた。

Rubin氏は、リモートワークを強いるパンデミックの発生が、メタバースを前面に押し出すきっかけになったと語る。直接安全に会えない間はビデオ通話だけでなく、メタバース内でバーチャルなイベントをやる方がずっといいだろうというわけだ。

「『今がその時だ』と言うためにすべてのものが集まってきたのでしょう。世界はメタバースに向かっており、Facebookはその一部になりたいと考えています。だから、ブランド変更も含めて、私たちはこのことに非常に真剣に取り組んでいるのです。これが私たちの考える未来なんです」。

A screenshot from Mark Zuckerberg’s press briefing in the metaverse from Reuters on YouTube (https://www.youtube.com/watch?v=ugTxyXB6yOo)

メタバースは1社で構築できるものではない。つまり、コラボレーションが必要になるとも指摘している。

「メタバースは個人間を往来したり、様々な興味深い3Dソーシャルスペースを行ったり来たりするものです。VRの実現にはFacebookが必要でした。そしてこれまで多くの時間とエネルギーを投じてきました。そして今、それが実現したのです。今回も、素晴らしいホリデーシーズンになりましたが、これは業界が前進するために必要なことだと思っています。同時に。メタバース業界は、他の企業や家庭の個人によって前進しているとも思っています。彼らは私たちが最終的に活用し、愛することになるコンテンツの多くを作成し、それを収益化することになるでしょう。大きなビジネスの始まりなのです」。

彼は、Facebookが他の大企業だけでなく、メタバースに貢献することになる個人とも協力すると語っていた。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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