Twitch共同創業者Justin Kan氏、ゲーム用NFTマーケットプレイス「Fractal」をローンチ(後編)

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前編からの続き)

マーケットプレイス

Fractal は、新しいゲーム用 NFT マーケットプレイスだ。
Image Credit: Fractal

Fractal は新しいゲーム NFT のマーケットプレイスだ。

Fractal は12月30日、Solana ブロックチェーン上で稼働し、プレイヤーは Phantom などの仮想通貨ウォレットを接続することで、すぐにゲーム内アセットの取引を開始することができるようになった。早期にコミュニティに参加した報酬として、最初の10万人のメンバーにはまもなく独自の Fractal NFT が提供される予定だ。これらの NFT は、NFT 保有者が Fractal コミュニティ内で将来的に得られる利益を開放し、サードパーティのゲームでも同様に得られる可能性がある。

プレイヤーは、Fractal のゲームパートナーから直接ゲーミング NFT を購入できるほか、他のプレイヤーからゲーミング NFT を発見し、購入・販売することができる。

The Sandbox 共同創業者の Sebastien Borget 氏は、声明で次のように語っている。

Fractal は、ゲーマーによるゲーマーのためのマーケットプレイスだ。Fractal によって、新しいオーディエンスが NFT と我々のオープンゲームメタバースが提供する可能性を発見できると信じている。我々は、ユーザがまもなく Fractal 上で仮想土地 NFT とゲーム資産を交換、販売できるようになることを嬉しく思っている。

今日、多くのゲーム会社は、すでにプレイヤーにとってゲーム内価値のあるデジタルグッズの販売から収益の大部分を得ており、Frractal はゲームNFTに焦点を当てた最初のマーケットプレイスだ。

Genopets の CEO Albert Chen 氏は、声明で次のように語っている。

Fractal と協業できることを大変うれしく思っている。彼らのゲームに特化した NFT マーケットプレイスは、世界中のゲーマーに Play-to-Earn 体験を広げるための革新的な機能をもたらすと信じている。

ゲーム会社は、ゲームの準備が整うのに先行して、あるいはローンチ後に、トークンをローンチすることでプロモーションが可能になり、新しいタイプの「Kickstarter」を発見したことになる。企業が1万アイテムの限定版 NFT ドロップを発表した後、市場で7万個の偽物が販売されているのを発見するのは誰も見たくないので、プロジェクトの検証は重要な作業になるだろう。また、新しいプロジェクトを発見しやすくこと、そして、適切な種類の NFT を作ることも重要だ。

最終的に、Kan 氏は NFT がメタバースSnow CrashReady Player One などの小説に登場する、すべてが相互接続された仮想世界空間)への入口になると考えている。そのメタバースは、Discordのようなソーシャルチャンネルや、NFT を通じたコマースの機会もあれば、より強くなっていくだろう。

Fractal 社

Fractal のロゴ
Image credit: Fractal

Fractal のリーダーには、ゲームや e コマースの分野で活躍するシリアルアントレプレナーらが名を連ねる。社長の Kan氏、事業開発責任者の Robin Chan 氏(Zynga に買収された XPD Media の創業者)、最高製品責任者で Google Drive の共同創業者、Shopify の顧問でもある David Wurtz 氏、最高技術責任者で20年の e コマースの経験を持ち、Fast と Shopify で働いた Mike Angell 氏の4人。

Fractalの最初のパートナーには、すでにブロックチェーン統合に取り組んでいる最も革新的なゲームも含まれている。彼らがFractal に投下する独占 NFT は、今後ローンチされるゲーム内でプレイヤーに能力や経験を与えるアイテムとなる予定だ。Fractal は、リプレイ性のある楽しくて魅力的なゲームを構築している仮想通貨ゲーム会社に焦点を合わせている。

Fractal への早期アクセスに興味のある方は、こちらの Discord に参加してほしい。

起源

2014年に Amazon が Twitch を9億7,000万米ドルで買収した後、Kan 氏は2013年から仮想通貨に投資し、Theta や Audius といった分散型プロジェクトのアドバイザーを務めている。そして、彼は自分のルーツに戻りつつある。

大人になってからゲームをするときは、Ultima Online と World of Warcraft を無茶苦茶やった。(Kan 氏)

Richard Garriot 氏(編注:Ultima シリーズの作者)の多人数参加型オンライン・ロールプレイングゲームは、仮想の持続的なファンタジーの世界に何千人ものプレイヤーを集めた。プレイヤーとチームを組んでモンスターを倒したり、戦利品を集めたりすることができた。しかし、ゲーム中に死んでしまうと、苦労して手に入れた品物が、ランダムに通り過ぎる人に死体から略奪される可能性があるのだ。残酷で容赦のないゲームだが、Kan 氏はその高い賭けが大好きだった。

プレイヤーはデジタル財宝を永続的な家に保管することができたが、不動産は少なく、最終的に家は eBay で数百ドルの実費で売られるようになった。

現実の経済が動き出し、一部のプレイヤーは農業を始め、ゲーム内通貨をネットで売るようになった。ゲームをプレイしていない人にとっては、「ゲームの中のものに本物の価値があるのか」と、ばかばかしい話に聞こえただろう。デジタル製品に金銭的価値があるという考え方は、まだ確立されていなかったのだ、とKan 氏は言う。

現在では、Roblox でゲームを作ったり、仮想通貨を取引したり、Twitch ストリーマーとして大衆を楽しませたりと、オンラインで生計を立てることは奇妙なことではないと、Kan 氏は書いている。ゲーム会社はデジタル商品を受け入れている。Fortnite は最初の2年間で、主にスキンの販売から90億米ドルの収益を上げた。ゲームのビジネスモデルは、ゲームの販売収入から、プレイヤーにとってゲーム内で耐久性のある価値を持つアイテムやスキンの販売にシフトしている。

自身の投資会社が仮想通貨領域で「Syn City」を支援したことで、Kan 氏はブロックチェーンプロジェクトに対する見識が深まった。

次のステップ

これらの耐久性のあるゲーム内資産をブロックチェーン上に置くことは、ゲームの次のステップであると Kan 氏は書いている。プレイヤーは長い間、中央集権的なゲームのアイテムの価値を認識してきたが、ゲーム会社がゲーム内資産をブロックチェーン上で NFT 化することによって、ゲームを超えた持続的な耐久性を生み出すと、プレイヤーやゲームのエコシステムそのものに、途方もない価値が解き放たれると彼は述べている。

プレイヤーにとっては、自分のゲーム内作品の価値を真に所有できることになる。所有するアイテムは、購入、取引、売却が可能になる。ゲーム会社にとっては、ゲーム内資産が永続的なプラットフォームとなり、その上に他の開発者が体験を構築できるようになる。(Kan 氏)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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