
インドネシアのフィンテック・プラットフォーム大手 KoinWorks は、Telkom Indonesia の CVC である MDI Ventures がリードしたシリーズ C ラウンドで1億800万米ドルを調達した。このラウンドには、Quona Capital、Triodos Investment Management、Saison Capital、AC Ventures、East Ventures が参加した。
KoinWorks は、今回調達した資金(エクイティ4,300万米ドル、デット6,500万米ドル)を使って、ソリューションを拡大し、全世界で400人の従業員を新規に雇用する予定だ。
インドネシアには6,200万を超える中小企業がある。今年の流通総額は700億米ドルと予測されており、この数は2025年には2倍以上に増加すると予想されている。しかし、彼らは金融へのアクセスに苦労している。
KoinWorks は、もともとインドネシア社会のさまざまなレベルの人々が金融の目標を達成できるよう支援するP2Pレンディングの会社として2016年に設立された。KoinWorksは、サービスが行き届いていない、銀行口座を持たない市場に焦点を当て、中小企業のオーナーやフリーランサーに、ネオバンクからクレジット、生産性ツールまでさまざまな商品を提供し、起業のキックオフやビジネスのスケールアップにつながるツールを提供している。
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KoinWorks の CEO 兼共同創業者 Benedicto Haryono 氏は次のように述べている。
KoinWorks は、金融へのアクセスを民主化し、金融は特定の起業家だけのものだという神話を覆すために存在するのだ。KoinWorks は、資金調達への扉を開き、教育ツールを提供することが中小企業の売上拡大につながることを実証している。
このプラットフォームは、会計ソフト、POS、eコマース、中小企業向け人事管理システム、予算管理アプリなどの統合アプリケーションのマーケットプレイスを特徴としている。これに加えて、運転資金、請求書ファクタリング、早期賃金アクセス(給与前払)、財務管理など、KoinWorks の主要な製品も提供されている。
同社は、新型コロナウイルスの感染拡大期間中にユーザ数を150万人以上に倍増させたという。ジャカルタに本社を置き、シンガポールに持株会社を置き、ジョグジャカルタ、インド、ベトナムにテックオフィスを構えている。KoinWorksは2020年5月、Lendable から1,000万米ドルを調達、その1カ月前には Quona Capital からデットとエクイティで2,000万米ドルを調達している。
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