ポップアップ出店支援「SHOPCOUNTER」、商業施設向けにスペース貸出管理SaaSをローンチ——第1号で丸井が導入

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Image credit: COUNTERWORKS

ポップアップストアのためのスペースを貸し借りできるマーケットプレイス「SHOPCOUNTER(ショップカウンター)」を運営する COUNTERWORKS は20日、商業施設向けにスペースの貸出管理 SaaS「SHOPCOUNTER Enterprise」をローンチした。ShOPCOUNTER Enterprise の第一号ユーザとして、COUNTERWORKS の投資家(2020年7月実施のシリーズ B ラウンドで参加)でもある丸井が採用した。

SHOPCOUNTER は2015年5月に正式ローンチ。以来、ポップアップストアのためのスペースを借りたい運営者と、そのためのスペースを貸したいオーナーをつなぐサービスを運営している。短期のテナントという観点では、ポップアップストアだけでなく、商品、ブランド、サービスのライフサイクルが加速するにつれ、商業施設におけるテナント賃貸契約でも従来の数年〜数十年単位だけでなく、数ヶ月〜数年単位の契約が増えつつある。スペース管理やテナント管理などの業務が煩雑化するのは言うまでもない。

丸井の出店サービス「OMEMIE(おめみえ)」は、SHOPCOUNTER Enterprise がベースになっている。
Image credit: Marui

COUNTERWORKS の代表取締役 CEO 三瓶直樹氏によれば、この管理のために多くの人を割いている商業施設は少なくないという。ポップアップストアのためのスペースを借りるための SHOPCOUNTER がフロントエンドだとすれば、商業施設はそのためにバックエンドの仕組みが必要だ。COUNTERWORKS には商業施設ユーザから相談が寄せられ、これまでバックエンド業務の効率化のための仕組みを提供してきたが、それを SaaS 化し商業施設が自社ブランドで内部利用できるようにしたのが今回のプロダクトだ。

ショッピングモール、ショッピングセンター、百貨店、駅のコンコースを持つ鉄道会社など、たくさんスペースを持っていて、その管理のためのたくさん人を割いている会社が対象。SHOPCOUNTER にスペースを貸し出す事業者も、最近では比較的大きいところが増えてきた。こうした事業者では、スペースを売る営業チームの人員も多い。自社の名前でリーシングもしたいし、自社の仕組みを作れないかな、と相談を受け、検討した結果、SHOPCOUNTER Enterprise のローンチに至った。(三瓶氏)

Image credit: COUNTERWORKS

三瓶氏が言うように、SHOPCOUNTER Enterprise は、SHOPCOUNTER のホワイトブランド版という側面を持つ。営業担当者を多く抱える商業施設であれば、自前でスペースを販売したいという考えも当然のことだ。もちろん、販売チャネルを広げたい時は、そのスペースの物件情報について、ボタン一発で自前から SHOPCOUNTER に連携できる。SHOPCOUNTER Enterprise は貸主と借主のマッチングだけでなく、契約管理、入金管理など付随機能も提供しているという。

賃料条件が固定額になったり、売上連動になったり、千差万別なので決済機能だけは提供していない。商業施設に SHOPCOUNTER Enterprise を提供する条件も個別だが、トータルでは、SHOPCOUNTER Enterprise を経由して流通する賃料売上高の10%以内におさまる料金体系で提供したいと考えている。(三瓶氏)

この種の売買や貸借を仲介するサービスの場合、契約に向け両者間で条件面での個別調整はオフラインで発生することが多い。11月に取り上げた自動車 C2C のカババは、価格をはじめとする諸条件がオンラインで確定・完結するサービスで革新的と言えた。ユーザ目線では、オンライン完結することが、ある種の手軽さをウリにできる判断基準の一つになると思われるが、SHOPCOUNTER Enterprise では将来、借主の与信情報なども扱うことで、〝リアル店舗の Shopify 的な手軽な開設〟も可能になるかもしれない、と三瓶氏は語った。

同社では今後3年程度の間に、SHOPCOUNTER Enterprise を通じた賃料の取扱高ベースで100億円程度を目指したいとしている。

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