非同期動画コラボSaaS「Quden(クデン)」が正式ローンチ、One Capitalから5,000万円をシード調達

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「Quden」のイメージ
Image credit: Zipunk

リモートワークによって、圧倒的にテレカンによるコミュニケーションが増えた。整理・要約した情報を伝えるには、フロー型・ストック型を問わず、テキストによるやりとりが効率的だ。テキストだけでは伝わらない情報を伝えるには、従来なら電話、今ならテレカンを掛け合わせのが効率良さそうだが、ここで課題となるのは、電話やテレカンは一対一の対話を前提としていて、情報伝達のスケールメリットが得られない点。ウェビナーを使えばいい、という声も聞こえてきたそうだが、準備に時間がかかりそうだ。

一対多に対して、インスタントにスクリーンの動きや表情・音声を伝えられる仕組みがあれば重宝されるはずだ。しかも、リアルタイムでのやり取りではなく、録画・再生を前提とした非同期で……。ジパンクの兵藤佑哉氏(CEO)と太田裕貴氏(CTO)らは、は昨年7月から非同期でコラボレーションができる動画 SaaS の開発に着手、9月10日に「Quden(クデン)」としてβローンチした。そして、本日、その正式ローンチと One Capital からの資金調達が発表された。ステージはシードラウンドで、調達額は5,000万円。

右から:兵藤佑哉氏(CEO)、太田裕貴氏(CTO)
Image credit:  Zipunk

Quden の用途は多岐にわたる。社内では、社員のオンボーディング、エンジニアのコードデビュー、チームビルディングに、また、社外向けにはカスタマサクセスやカスタマサポートなどテックタッチにも活用できるという。兵藤氏は、Quden を利用される業界が限定されない「Horizontal SaaS」と捉え、Product Led Growth(PLG)の観点から一定機能までは無料で利用できるようにした。この戦略が功を奏し、βローンチからの4ヶ月で50〜60社から400名弱が利用し、1,400位の動画が既に登録されているという。

正式ローンチはしたものの、Quden はまだ MVP(実用最小限製品)的な風合いを脱していない。Google Chrome の拡張機能を利用しているため、FireFox ユーザや Safari ユーザは、新たなブラウザの導入を余儀なくされる。この点については、ジパンクでは Windows/Mac 対応のアプリを開発中で、ほどなく Google Chrome がなくても Quden を利用できるようになるはずだ。ジパンクでは今回調達した資金を使って、利用動向を見ながら機能追加も積極敵意進めていきたいとしている。

この分野では、アメリカのビデオメッセージングスタートアップ Loom が、Andreessen Horowitz のリードしたシリーズ C ラウンドで1.3億米ドルを調達し、ユニコーンになったのは記憶に新しい。コロナ禍において、Zoom や Slack だけでは効率化しきれないリモートワークの需要を追い風に、この2年ほどでユーザを9倍以上伸ばし、12万社の1,000万人以上に使われている。Kleiner Perkins、Sequoia、General Catalyst、Coatue といった有名 VC が投資家に名前を連ねているのも高い評価の表れだ。

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