東南アジアの中小企業向けP2P融資Funding Societies、ソフトバンク主導のシリーズC+とデットで2.9億米ドル調達

SHARE:
Funding Societies 共同創業者の2人。左から:グループ CEO の Kelvin Teo 氏、Reynold Wijaya 氏
Image credit: Funding Societies

シンガポールに拠点を置く中小企業向け P2P レンディングプラットフォーム Funding Societies(インドネシアでは「Modalku」として知られている)は16日、シリーズ C のエクステンションラウンドで1億4,400万米ドルを調達したと発表した。また、ヨーロッパ、アメリカ、アジアの機関投資家から1億5,000万米ドルのデット枠を獲得した。

このエクイティラウンドは、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2がリードし、ベトナムのテック大手 VNG Corporation、Rapyd Ventures、EDBI、Indies Capital、K3 Ventures、Ascend Vietnam Ventures などの新しい投資家が参加した。このエクステンションラウンドは、Funding Societies が2020年から2021年にかけて調達した4,500万米ドルのシリーズ C ラウンドに続くものだ。

今回調達した資金により、Funding Societies の東南アジア全域の中小企業向け経費管理および B2B 決済サービスが推進される。また、ストックオプションプランを通じて、Funding Societies は元従業員および既存従業員に対して、自社株買いの形で1,600万米ドルを提供したことも明らかにした。

2015年に Kelvin Teo 氏と Reynold Wijaya 氏によって設立された Funding Societies は、500米ドルから150万米ドルまでのマイクロローンを提供し、最短24時間で融資を行うことで、この地域の3,000億米ドルの資金ギャップを埋めることを目指している。

Funding Societies は、金融包摂(フィンテック・インクルージョン)のために従来の企業のサプライチェーン・アプローチを用いるのではなく、AI 主導の与信モデルに従って、サービスが不十分な企業に付加価値の高い商品を提供している。同社は、シンガポール、インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナムの5カ国で事業を展開している。現在までに、東南アジアで490万件以上の融資取引を通じて、中小企業に20億米ドル以上の事業融資を行ったとしている。

プレスリリースでは、Funding Societies の年率換算の融資実行額が2021年第4四半期に10億米ドルを超えたことに言及している。また、Funding Societies の獲得した融資枠の一部は、ヨーロッパに拠点を置く機関投資家からのものだ。

Funding Societies は昨年10月、Helicap Investments、Social Impact Debt Fund、および、日本の名前非開示の金融サービスグループのリードにより、1,800万米ドルのデット資金を調達した。これに先立ち、Samsung Ventures Investment からも出資を受けている。その数ヶ月前には、4,000万米ドルを調達していた

Funding Societies の他の投資家は、SoftBank Ventures Asia、Sequoia Capital India、Alpha JWC Ventures、SMBC Bank、BRI Ventures、Endeavor、SGInnovate、Qualgro、Golden Gate Ventures などである。

【via e27】 @E27co

【原文】

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する