食品流通DXのクロスマート、宮城県下の営業強化で仙台銀行と提携——提携地銀は15行に

本稿はKDDIが運営するサイト「MUGENLABO Magazine」掲載された記事からの転載

飲食店とサプライヤーをマッチングする「クロスマート」や受発注プラットフォーム「クロスオーダー( サプライヤー向け / 飲食店向け )」を運営するクロスマートは、仙台銀行と業務提携したことを明らかにした。宮城県下の食品などのサプライヤーの業務効率化を支援する。クロスマートは、サプライヤーの営業開拓強化に向け、全国の地銀との提携を進めており、仙台銀行は15行目。地銀は取引先であるサプライヤーをクロスマートに紹介することで、取引先の業務効率化や生産性向上が見込める。

クロスマートは創業当初、飲食店とサプライヤーをマッチングから着手、納品伝票のデータ蓄積から事業を始めたが、データ分析の結果、青果物は他の食材と比べて FAX による注文比率が高く頻度も多く、さまざまな規模の卸業者が青果物を取り扱っているため、受発注プロセスに課題を感じている卸業者が多いことが判明。飲食店が LINE や FAX で発注し、サプライヤーがデータの形で注文情報を受け取れるクロスオーダーを始めた。サービス開始から約2年で150社以上のサプライヤー、飲食店1万店以上が利用している。

飲食店は地理的に近隣のサプライヤーと取引することが多いが、地方のサプライヤーにクロスオーダーを導入してもらうことで、サプライヤーにとっては、地域を超えた飲食店の注文を受けることも可能になる。クロスマートは昨年、クレディセゾンと DG フィナンシャルテクノロジーと提携。クロスオーダーでの注文に飲食店向けのクレジットカードを利用してもらうことで、飲食店にとっては仕入資金の手当や経理業務の効率化、サプライヤーにとっては未回収リスクの低減と資金繰りの改善に寄与するとしている。

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