ARスタートアップのCynack、EC向け3D埋め込みサービス「Figni」をローンチ

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Image credit: Cynack

東京を拠点に 3D 基礎技術や AR/MR サービスを開発する Cynack は28日、EC 事業者向けに商品などの 3D 埋め込みサービス「Figni」の提供を開始した。EC 事業者が扱う商品の資料をもとに Cynack が 3D コンテンツを作成、EC 事業者はコードを EC サイトに埋め込むことで、EC サイトのユーザが商品の 3D イメージを閲覧可能になる。

3D コンテンツは一般的にフルスクラッチで制作する必要があるが、Cynack では制作工程の多くを自動化したことでコスト低減に成功した。変動料金制であるためコストが発生するのはよく閲覧される商品にとどまり、EC 事業者はムダな投資を抑えられる。Cynack では、今後 Figni のサービス改善と新機能開発を行い、2022年夏頃に向け、サービスのハブとなるサイトを開発する。

EC サイトへの 3D コンテンツ埋込を提供するスタートアップとしては、Techstars が支援する Designhubz、リトアニア発の 3D モデルマーケットプレイス CGTrader が運営する「ARsenal」、3Dクラウド「Cappasity」が運営する「3dshot」、アメリカの VNTANA、スロバキア発のブラウザベース AR 制作プラットフォーム「Vectary」などがある。

Cynack は2016年、福岡出身の吉村啓氏による創業(設立当初の社名は Chronostasis)。吉村氏はカリフォルニアへの単身留学から帰国後、高校在学中に NPO 法人の運営や IT ベンチャーでエンジニアを経験し、同級生らと共に VR ゲーム制作チームを結成した。2017年に F Ventures  から500万円、2019年に NOW から数千万円を調達している。

via PR TIMES

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