本稿は、韓国のスタートアップメディア「Startup Recipe(스타트업 레시피)」の発表する週刊ニュースを元に、韓国のスタートアップシーンの動向や資金調達のトレンドを振り返ります。
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3月14日~3月18日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは16件で、資金総額は2,890億7,895万ウォン(約284億円)に達した。

主なスタートアップ投資
- メタバースプラットフォームの VA Corporation(브이에이코퍼레이션)が1,000億ウォン(約98億円)を資金調達し、ユニコーンクラブ入り。アジア最大規模の LED ウォールのバーチャルスタジオ、視覚特殊効果(VFX)を活用したバーチャルプロダクション技術力、オリジナルコンテンツ IP ライブラリなど、メタバースコンテンツ制作のためのフルバリューチェーンを構築している。
- 自動運転ロボットスタートアップ Bear Robotics(베어로보틱스)がサービスロボット業界で最大規模の1,000億ウォン(約98億円)を資金調達した。2020年から給仕ロボット量産し、ベーカリーチェーン「PARIS CROISSANT」、CJ グループのレストランチェーン「VIPS」など国内外の外食ブランドで使用されている。調達した資金を使って、製品群の多様化とグローバル市場向けにロボット供給を拡大する予定。
- デジタルヘルスケアコマースの Kick the Hurdle(킥더허들)が80億ウォン(約7.8億円)を資金調達し、時価総額は1,200億ウォン(約120億円)に達した。薬剤師とオンライン相談と、薬剤師が設計した健康機能食品「Phytotics」販売で年間売上100億ウォン(約9.8億円)達成。非対面診療、ウェルネス、デジタル治療薬などトータルデジタルヘルスケア企業として成長目標。
- 投資管理アプリ「Domino」を運営する Fast Forward(패스트포워드)が80億ウォン(約7.8億円)を資金調達した。株式からコインまですべての投資履歴を管理できるアプリで、散在した投資資産を一つのアプリで管理可能。調達した資金で、マイデータ(韓国政府が主導、情報の主体である個人が開示を要請すると、その個人に関して企業が保有するデータを個人や第三者に開示しなければならないスキーム)市場に本格進出する予定。
- 農産物前処理スタートアップ Vegestar(베지스타)が65億ウォン(約6.4億円)を資金調達した。農産物をすぐに利用できるように加工し、新鮮な状態を維持した状態で流通させるサービスを提供している。
トレンド分析
今週のトレンド分析は、BRIDGE 既載記事「VC が DAO を作る理由——シリコンバレー VC の Bessemer が、Web3特化2.5億米ドルファンドで目指すもの」とほぼ同一内容のため省略します。
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