Ukraine DAO(ウクライナDAO)支援団体への暗号資産(仮想通貨)送付を開始

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ニュースサマリ:ウクライナへの支援を表明して設立されたDAO「Ukraine DAO」は日本時間6日、公式TwitterDiscordなどを通じて、集まった暗号資産(仮想通貨)の送付を開始したと伝えている。送付の内訳は ウクライナのNGO「Come Back Alive」に1550.5 ETHウクライナ政府公式アドレスに387.63 ETH人権団体のOutRightに190.49 ETH 、メンタルケアを手掛ける団体 @PsyHumanRights に4.43 ETH となっている。

現在の 残高はおよそ82 ETHで、 今後、他の団体にもウォレットアドレスが正しく設定でき次第送付するとしている。また、このDAO設立にあたって中心的な役割を担っていたバンド「Pussy Riot」はこのタイミングで積極的な関わりから外れるTweetした。

https://twitter.com/pussyrrriot/status/1500578919308832778

クリプト関連分析のEllipticによれば、3月6日(UTC 22:30)におけるウクライナへの暗号資産による寄附金額が5,920万ドルに及ぶと伝えている。11万8,000件のアドレスから集まったもので、Polkadot創設者の Gavin Wood氏によるものや 、「 CryptoPunk #5364 」などのNFTも含まれている。

なお、日経が5日にウクライナのボルニャコフ・デジタル転換副大臣にインタビューした内容によると、5日時点で暗号資産を活用して集まった寄付金は7800万ドル(約90億円)相当となっている。

話題のポイント:2月26日のウクライナ政府公式Twitterで明らかになった暗号資産の寄付募集ですが、報道や分析会社などの情報によってばらつきはあるものの、たった1週間程度で日本円にして70億円〜90億円規模が集まっているようです。こちらもクリプト解析の 「Dune」で明らかになっているアドレス として、政府公式アドレスが最も多く約2,800万ドル、その次に有志が立ち上げたUkraineDAOなどが続いていました。

さて、本件では私もこの団体のひとつ、Ukraine DAO(ウクライナDAO)に参加をしてみました。寄付するだけでなく、活動に参加するという体験をしたかったこと、何か少しでも役立つことがあればと思ったからです。

あまりにもリアルタイム過ぎて追いついていないのですが、25日前後にプロジェクトが立ち上がり、PartyBidというNFTオークションへの入札を通じたクラウドファンディングが開始され、日本時間の3月2日午後9時に終了。この段階で2100ETH(当時のレートで700万ドル相当)を集めることに成功しました。NFTプロジェクトとは別に直接寄付できるアドレスもあったので、最終的には2200ETHほどが集まったようです。そして今日、彼らから実際に支援活動をする団体に対して送付が実施されたというわけです。寄付募集から支援団体への送付までおよぞ10日程度。

https://twitter.com/Ukraine_DAO/status/1499124170981998592

あとは各団体が無事に取引所などを通じて法定通貨に換金して引き出すか、そのまま暗号資産で取引を実施して物資に変えることができれば活動ができることになります。

今回、立ち上がったDAOですが、Ukranie DAO公式アドレスに送付するのではなく、Party BidというNFT入札に応募した場合、LOVEというトークンをもらうことができます。私もエアドロップされたトークンを受け取ったのですが、このホルダーの人はDiscordで認証すると、Ukraine DAOのチャンネルが見れるようになります。

私も354番目のkigoyama.ethとしてホルダーにリストされています

興味深いのは、3日に開始されたエアドロップ以降、このトークン(ERC-20)を取引している人がいるんですね。イメージとしては赤い羽根共同募金に参加したらもらえるあの「赤い羽」を売買してるみたいな感じです。

確かにこのトークンには一時期、2100ETH の価値がプールされたので、その段階では連動している価値があります。しかし当然ですがこれは支援団体へ送るものなので、送付が終われば無価値になるはずです。このトークンには一切のユーティリティ性はないので、例えばDeFiなどで取引が発生した際、その利ざやはすべて寄付に回るなどの仕組みはありません。

火事場泥棒というのか、Discordを見ていてもこれをBinanceなどの取引所に上場すれば取り分が増える!みたいなことを書き込んでるアカウントがあったりしたので、なるほど、ゲームやコミュニケーションツールを提供する事業者がNFTを拒む理由(コミュニティを荒らす)がよく理解できました。

一般的な寄付では支援団体に寄付金が渡れば一旦、その窓口としての役割は終わるはずです。しかしUkraine DAOにはトークンを持ったホルダー(3,372人)が参加可能な状態です。Discordには引き続き入っているので、今後、このトークンを使った何かがあった場合にはお伝えしたいと思います。

注意:暗号資産による寄付は詐欺(スキャム)が多く、少しでも不安がある場合は多くの法定通貨による窓口が開設されているのでそちらを選択することをお勧めします。

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