フェムテック特化VCのSteelSky Ventures、7,200万米ドルを調達し1号ファンドを最終クローズ

Image credit: SteelSky Ventures

<ピックアップ> SteelSky Ventures Raises $72M for Its Inaugural Fund to Invest in Women’s Health

重要なポイント:女性の健康に特化したアメリカのベンチャーキャピタル SteelSky Ventures は3月23日、1号ファンドの資金調達を最終クローズしたと発表した。運用資産は7,200万米ドルで、現在、女性の健康へのアクセスやケアの向上に特化した世界最大のベンチャーキャピタルファンドとなっている。

詳細:SteelSky Ventures は、連続起業家かつ投資家で女性のヘルスケアの熱心な支持者である Maria Toler Velissaris 氏によって設立された。Velissaris 氏はエンジェル投資家として、女性のヘルスケア分野における資金調達のギャップを発見し、黎明期である一方成長を続けるこの分野に資本参加するためファンドを立ち上げた。

  • 同氏は現在までに20社以上の女性主導の企業に投資し、数多くのヘルスケア関連の役員も務め、2020年にはBusiness Insiderの List of Rising Stars in Venture Capital にも選出されている。
  • Velissaris 氏は今回の1号ファンドクローズに際し、次のようにコメントしている。

女性の健康・ヘルスケアは非常に大きな成長が期待できる分野であり、SteelSky は次の10億米ドル規模となるパイプラインも構築しています。私たちは世界中の女性の健康やヘルスケアを大きく前進させる企業や起業家に投資できることを誇りに思います。

  • 同社の投資先は、現状社会的地位が低いとされるコミュニティを支援する企業を主としている。合計すると4,000万人以上の人々に必要なヘルスケアサービスを提供している。
  • 投資先の具体例としては、十分な医療サービスを受けれていないコミュニティに在宅の妊産婦ケアを提供する Cayaba Care、骨盤底の健康や妊娠、産後ケアに特化したデジタルファーストの理学療法プラットフォーム「Origin」、低所得者層も含め包括的に女性向けヘルスケアを遠隔で提供する Twentyeight Health、処方薬や救命医療品へのアクセスを農村部に広げるドローン配送プラットフォーム「Zipline」などが挙げられる。

背景:同社プレスリリースによると、米国では医療費の80%が女性であるにもかかわらず、女性の健康やヘルスケア分野は歴史的に資金不足として見過ごされてきた。この分野への投資が不足していたことは、特にメディケイド(アメリカの低所得者に対する公的医療保険制度)加入者や保険非加入の女性が必要なときに適切な医療を受けられない状況を招いている。

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執筆:平理沙子(Risako Taira)/編集:池田 将

via FemTech Insider

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