AIの出した誤りを検知するCitadel AI、サントリーと資本提携しAI学習・運用プラットフォーム構築へ

本稿はKDDIが運営するサイト「MUGENLABO Magazine」掲載された記事からの転載

Citadel AI は、サントリーホールディングス傘下のシステムインテグレータであるサントリーシステムテクノロジーと、Citadel AI が開発した AI の自動モニタリングシステムの共同検証を完了し、有効性を確認したことを明らかにした。

これを踏まえ、Citadel AI はサントリーホールディングスと資本業務提携したと発表した。Citadel AI は、企業が持つ AI システムを自動モニタリングするツール「Citadel Rader」と、自動耐性テストツール「Citadel Lens」を開発・提供している。

Citadel AI は2020年12月、三菱商事傘下のロイヤリティマーケティング(Ponta 運営)社長、北米三菱商事会社 SVP、米食肉加工大手 Indiana Packers Corporation CEO などを務めた小林裕宜氏(現 CEO)と、Google の AI 中枢研究開発機関 Google Brain のプロダクトマネージャーとして TensorFlow や AutoML などの開発をリードしてきた Kenny Song 氏(現 CTO)により共同創業。

一般的に AI システムは、時々刻々と変化する実環境に晒される中で、日々その精度や品質が劣化してゆく。Citadel Rader は、AI の入出力の異常を自動検知・ブロックし、人間が理解できる形で可視化する XAI(eXplainable Artificial Intelligence)機能を搭載している。

また、Citadel Lens は、開発時の AI に潜む、人手作業では検出が難しいバイアスや精度のばらつき、アタック体制などの AI の弱点を自動テストし、ユーザが安心して運用ステージに移行できる環境を提供する。

Citadel AI は、業種を問わず、多分野にわたる大企業やスタートアップ10社以上で試験利用されていることが明らかになっている。また今春には、Citadel Rader の商用化サービスのローンチを予定している。

今回、サントリーシステムテクノロジーは、R&D や SCM 領域における稼働中の AI に対して、Citadel AI のサービスを検証した。サントリーグループは AI 性能向上に長期的に貢献するとの判断から Citadel AI と資本業務提携を行い、今後、グループ横断の AI 学習・運用プラットフォームを構築する。

Citadel AI は昨年10月、シードラウンドで東大協創プラットフォーム開発(東大 IPC)と ANRI から1億円を調達している。

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