台湾のEVスクーター開発Gogoro(睿能)、米SPAC上場で3.35億米ドル調達へ

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台湾に本社を置く、電動スクーターとバッテリ交換ステーションメーカーの Gogoro(睿能)は、白紙委任会社の Poema Global Holdings(Poema Global)との合併により、5日に Nasdaq に上場すると発表した。Gogoro は、この合併により3億3,500万米ドルの資金調達を目指している。

Gogoro は合併により2億9,500万米ドルの PIPE ファイナンス(投資会社による私募増資引受)を受け、残りを公開市場から調達する。

Photo credit: Electrum

先週、株主総会で承認された上場後の Gogoro の時価総額は23億5,000万米ドルに達すると予想される。4日までに合併が完了する見込みだ。同社は5日から、NASDAQ で「GGR」と「GGROW」のティッカーコードで取引される予定だ。

2011年に設立された Gogoro は、45万人以上のライダーが使用する EV を生産し、台湾に1万台のバッテリー交換ステーションを構築している。同社によると、2021年12月に台北で販売された二輪車の25%が、同社のバッテリ交換ソリューションで駆動していたという。

Gogoro と Gojek は、昨年末にジャカルタでのバッテリ交換方式から始まったパートナーシップを結んでいる。この提携により、Gojek のライダーには Gogoro のスクーターが提供されている。Gogoro は1月、Gojek とエネルギー企業 TBS Energi Utama が設立した Electrum と契約を締結した。Gojek と Gogoro は、電気自動車、特に二輪 EV とバッテリソリューションのためのインフラ構築に取り組んでいる。

Gogoro は、ヤマハ、中国の Yadea(雅迪)、インドの Hero MotoCorp など、複数のスクーターブランドとも提携している。

Finite Insights のレポートによると、今回の SPAC 合併の投資家には、GoTo と Temassek も含まれていた。

Gogoro は100万個のスマートバッテリを製造し、2億7,500万回以上のバッテリ交換を実施した。現在、台湾の全 EV 二輪車の97%を供給している。

Finite Insights のレポートによると、Gogoro の2021年度の収益は3億2,700万米ドルで、2022年度末には5億米ドルに達すると予想されている。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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