Animoca Brands、学習ゲームライブラリ運営TinyTapを3,900万米ドルで買収しエドテックに参入

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ブロックチェーンゲーム開発のユニコーン Animoca Brands は、テルアビブに拠点を置くエドテックプラットフォーム「TinyTap」を現金と株式により約3,900万米ドルで買収し、教育分野に進出した。買収の条件として、Animoca Brands は1株当たり4.50豪ドル(約420円)の価格で230万株の普通株式を発行し、2,720万米ドルの現金と合わせて TynyTap に提供した。

Image credit: TinyTap

この買収により、Animoca Brands は TinyTap の84%の株式を取得し、Animoca Brands は教育者が自ら株式を生成できる教育コンテンツの、ブロックチェーン上のユーザ生成コンテンツ(UGC)の新しい事業分野を確立することができる。

2012年に設立された TinyTap は、ノーコードプラットフォームを提供する UGC エドテック企業だ。彼らの仕組みを使って、教育関係者は、インタラクティブな教育コンテンツを作成・配信することができ、利用に応じて収益を得ることができる。

Animoca Brands の 共同設立者 Yat Siu 氏は、次のように述べている。

教育関係者は、最も多くのコンテンツを作成し、取引している人たちの一人だ。教えることが最も重要な職業の一つであるという事実にもかかわらず、教育者は一般的に資金とリソースの面で苦労している。

Animoca Brands は、コンテンツを一時的にライセンスするのではなく、ブロックチェーン技術を活用して、教育者にデジタルコンテンツをトークン化する機会を提供することを目指している。

さらに、ブロックチェーンベースのアセットには相互運用性(interoperability)の可能性があり、他社とのコラボレーションの機会を広げ、クリエイターが異なるプラットフォームでコンテンツを提供できるようにする。

TinyTap は、教育関係者に収益を得るための代替チャネルを提供する。サブスクリプションが購入または更新されると、サブスクリプションの利益がコンテンツクリエイターに分配される。コンテンツクリエイターの収益は、そのコンテンツが生み出すエンゲージメントによって決まる。

現在、TinyTap のコンテンツは主に幼稚園児から小学校6年生までの子供たちを対象としているが、同社はあらゆる年齢の学習者に提供できるよう、その拡大に取り組んでいる。

【via Tech in Asia】 @Techinasia

【原文】

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