
Binance(幣安)のベンチャーキャピタルおよびインキュベーション部門 Binance Labs(幣安実験室) は1日、DST Global Partners、Breyer Capital といった世界有数の機関投資家の支援を受けて、5億米ドルの新ファンドのクロージングを発表した。
Binance は声明で、他の主要なプライベートエクイティファンド、ファミリーオフィス、企業もリミテッドパートナーとしてこのファンドを引き受けたと述べている。
声明によると、新ファンドは仮想通貨のユースケースを拡張し、Web3 やブロックチェーン技術の普及を推進できるプロジェクトに投資する予定だ。
Binance の創業者で CEO の Changpeng Zhao(趙長鵬)氏は次のように述べている。
Web3 の環境では、価値観、人、経済のつながりが不可欠であり、この3つの要素が集まってエコシステムを構築すれば、ブロックチェーン技術と仮想通貨のマスアダプションが加速されることになる。新たにクローズした投資ファンドの目標は、DeFi、非代替トークン(NFT)、ゲーム、メタバース、ソーシャルなどにまたがる Web3 を構築し、リードする可能性を持つプロジェクトや創業者を発見し、支援することだ。
2018年以来、Binance Labs は25カ国以上の100以上のプロジェクトに投資し、インキュベートしてきた。そのポートフォリオには、1inch、Audius、Axie Infinity、Dune Analytics、Elrond、Injective、Polygon、Optimism、The Sandbox、STEPN など、業界をリードするプロジェクトが含まれる。
「インキュベーション」「アーリーステージ・ベンチャー」「レイトステージ・グロース」という3つのステージで投資を行う予定である。
- インキュベーションでは、Binance のリソース、専門家、メンターのネットワークとプロジェクトを結びつけ、製品開発と成長を成功に導くことを目的としている。インキュベーションプログラムを定期的に実施しており、現在4期目の採択チームを支援している。
- アーリーステージ・ベンチャーへの投資は、インフラ、DeFi、NFT、ゲーム、メタバース、ソーシャル、暗号採用プラットフォームなど、仮想通貨と Web3 の全分野にわたるトークンとエクイティへの投資を含んでいる。
- レイトステージ・グロースへの投資は、Binance のエコシステムを強固な戦略的パートナーとして、Web3 エコシステムへのスケールアップやブリッジを目指す、より成熟した企業を対象としている。
1日発表された5億米ドルの投資ファンドは、3つのステージすべてにまたがるプロジェクトに割り当てられる予定だ。
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