スポーツテックのミライ像・スポーツ×Web3対談/Emoote(エムート)熊谷GP【フィナンシェ放送局 #15】

本稿はトークンを使ったクラウドファンディング2.0「フィナンシェ」が配信するポッドキャスト「フィナンシェ放送局」の記事からの転載

フィナンシェ放送局はトークンを使ったクラウドファンディング2.0「フィナンシェ」で巻き起こる、ファンとプロジェクトの話題をお届けするポッドキャストです。プロジェクトの最新ニュースやここだけでしか聞けない中の人の話題をお送りします。

今回は特別対談ということで、トークンによって変わるスポーツビジネスの今をWeb3ファンド「Emoote(エムート)」ジェネラル・パートナー、熊谷祐二さんと一緒に紐解きます。ご自身もスポーツテックで起業経験がある熊谷さんと、数多くのクラブチームでトークンによるコミュニティづくりを支援するフィナンシェCOO、田中隆一の対談をぜひお聞きください。(前回からのつづき/前回、前々回はこちらから↓)

スポーツテックの課題とは・スポーツ×Web3対談/Emoote(エムート)熊谷GP【フィナンシェ放送局 #13】

STEPNはナゼ盛り上がった?・スポーツ×Web3対談/Emoote(エムート)熊谷GP【フィナンシェ放送局 #14】

第14回放送ポッドキャストはこちら↓


フィナンシェをこう使ったら面白いというアイデアを是非お聞きしたいです

熊谷:何でも意見が言える場があるって大事ですよね。トリッキーなことをいきなりやるというよりは、コミュニティがすごく大事だなと思うんです。

こんな体験ができますというよりは、人とのコミュニケーションが楽しいというのは最強だと思っていて、VRとかでもそうだし、ソーシャルメディアでもそうだし、ゲームでもそうなんです。STEPNが面白いのって、運営とユーザーの距離が滅茶苦茶近いんですよ。

毎週、AMA(Ask Me Anything)で1時間くらい、DiscordやTwitterのスペースを使ってやってるんですけど、どんどん色々な質問を受け付けて答える。

仕様を変えたんだけど、これはこういう狙いでやったとか。AMAはもはやスティーブ・ジョブスによるアップルの新商品発表ステージぐらい重要になっていて、ここでスニーカーの価格やトークンの価格にボラティリティが生まれるんです。

でもこれがあるからSTEPNのユーザーは信じられるという面もある。逆に適当にやっちゃうと失望が生まれるんです。

まさに今、隆一さんがお話されたような、例えば選手とのコミュニケーションだったりとか、球団やチームのスタッフの方とのコミュニケーション、そして最終的にはファン同士のコミュニケーションです。

ここをどう加速させられるのかがキモで、ここをトリッキーなことじゃなくていいんですけど、ユーザー体験として面白くできたらもっともっと加速されるんだろうなと思ってます。

田中:面白いですね。AMA的な要素ってコミュニティだし、ブロックチェーン・Web3コミュニティにどんどん出てきている要素じゃないですか。今までのスポーツチームは試合のタイミング以外にはなかったことなんで、コミュニティ自体でAMAをやったり、トークンを介してやるのも面白いなって今、思ったところですね。

熊谷:今までだと本当に一部のサポーターの中のコアにいる人とは、たまにミーティングしたりするんですけど、なかなか開けた場ってなかったと思います。まだまだ余地はあるのかなと思いますね。

フィナンシェとしてSTEPN的なトークンエコノミクスをどうみていますか?

田中:そうですね。チームからはいろんなテクノロジー系のサービスとの連携、例えば日本でもSTEPNのような要素で健康器具の会社さんと連携して、何かしら稼いだポイントとトークンを一緒に交換できないかみたいな話をさせてもらったりするんです。

我々が単独でやるよりは色んなチーム、またはチーム周りの健康だったりリアルな器具とかと混ざって連携していく。ここは色々と僕らはもっとやりたいところではあります。

STEPNが実装されたリアルなスニーカーをサッカー選手の人が履いてプレイして、みんなが参加する。こういう未来像もイメージとしてあったりとかするので面白いですよね

田中:ただ、日本の課題はブロックチェーン上に僕らのトークンをまだ出せないんです。これが出せるようになるとよりオープンに使い道が増えていく。

そうすると何かと交換するとか、何かと連携することが容易にできるんですけど、我々の今のファンジブルトークンにおいてはオープンにしてくことが難しい。これはまだ僕らが努力が足りなくて、整備できていないところかもしれないんですけど、そういう形でどんどんブロックチェーンに出してオープンにやっていくことで、可能性ってもっと広がるんじゃないかなと思ってるんです。

熊谷:本当にそうですよね。それができた未来としては、今は地域の方々のサッカーや野球が多いと思いますけど、例えば急にアメリカからとかね。アフリカのウガンダからこのチームがすごく好きになってトークン買いました、といった未来があったらもっと広がるし、そういうのがこのブロックチェーンやWeb3のいいポイントで、可能性をすごい秘めてるなと思いますね。

田中:今、実際にカンボジアのチームと一緒にやらせてもらっていて、日本のコミュニティは出来上がってるんですけど、現地のファンの人たちはまだまだサービスの中に取り込めてなかったりとかもあります。

Jクラブが今、海外の選手を獲得しようとしている1つの狙いは、海外のファンの人たちを増やしたいというのもあるので、そこに対してWeb3的な期待は結構あるんじゃないかなと思いますね。

最後にトークンでスポーツチームがどうなっていくか、お二人に一言ずついただきたいです

田中:まず今、立ち上げてからスポーツチームさんと1年ちょいぐらいなんですけども、やはり今のところはまだチーム側が主体になってファンの方たち、トークン買っていただいた人たちを楽しませる、そういった取り組みの一方通行なんです。

やはりWeb3の良さは、ファンの人たちが主体的にコミュニティを盛り上げていくところだと思ってますので、そういうコミュニティ作りだったりとか、発信の仕方、後は機能の拡充はやってきたいと思ってます。

熊谷:僕がスポーツテックやった時とはかなり環境変わってると思うんですよね。隆一さんもお話されてたように、例えばスポーツチーム側とか、ファンのコミュニティの中にどのくらいテクノロジーを取り入れてという課題はあると思っていて、メルカリと鹿島アントラーズのような事例もあるように、テックの人たちがスポーツ側に入ってるじゃないですか。

これによっていろんな人たちが新しいテクノロジーを試したことで、素地は出来てきてるのかなと思ってるんですね。

後はどのくらいのユースケースを作れるかで、例えばいろんな入り口があると思いますけども、ファンのユーティリティみたいなところがまず一番大きいってもあるかもしれないし、一定のトークンの値上がりみたいなところもあるかもしれません。

いろんな期待値はありますけども、スポーツが本当にいいのは身体的、物理的なところで、スタジアムに行くことやファン同士で交流すること、試合の結果を見て一喜一憂することが、もう最初っからセットされてるんですよ。

こういう点は他のデジタルなサービスと比べて圧倒的にアドバンテージがあるところなので、後はとにかくユースケースを作ってですね、みんなでベストプラクティスを見つけてそれをどんどん真似したり改善してくっていうところのサイクルに入れれば面白くなるんじゃないかなと思ってますね。

ありがとうございました!

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