EVERING、凸版印刷と資本業務提携——キャッシュレス決済とドア解錠ができるスマートリングで協業

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Image credit EVERING

本稿はKDDIが運営するサイト「MUGENLABO Magazine」掲載された記事からの転載

凸版印刷と EVERING(エブリング)は、リング型決済・ID認証デバイス「EVERING(エブリング)」を、入退室管理や勤怠管理など凸版印刷のセキュアサービスと組み合わせて販売すると発表した。これに先立ち2022年3月、EVERING が凸版印刷と資本業務提携していたことも明らかになった。

EVERING は、美容機器・健康家電メーカーの MTG からスピンオフする形で2020年2月に設立されたスタートアップ。Visa のタッチ決済に対応した、キャッシュレス決済+ドア解錠機能搭載のリング型ウェアラブルデバイスを開発・提供している。一方、凸版印刷は、IC カード事業における経験を通じて、暗号・認証・不正アクセス防止などの高い IC カードセキュリティ技術を有している。

凸版印刷と EVERING は今後、リング型デバイスとしての携帯性に、凸版印刷の電子鍵をデジタルデータとして取り扱う暗号化技術などを追加し、不動産、セキュリティ、自動車、教育、エンターテインメントなどの各業界向けに EVERING を活用した新サービスを開発する。また、バイタルデータを取得できるリング型デバイスを開発しており、ヘルスケア分野での新サービス開発も目指す。

トッパンはICカードやスマートロックなどあらゆるものと、エブリングのスマートリングが接続する世界を一緒に作りたいという想いからご一緒させていただきました。生活者の決済、ヘルスケアの生活体験がシームレスになるように、エブリングさんと一緒に邁進してまいります!(凸版印刷事業開発本部 戦略投資センター CVC部 課長 坂田卓也氏)

EVERING は2022年5月、凸版印刷を含む16社から10億円超を資金調達したと発表している。

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