コーチングで“金融習慣”を健全化「Fruitful」の戦略とは/GB Tech Trend

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3,300万ドルを調達した「Fruitful」(Image Credit:Fruitful)

本稿は独立系ベンチャーキャピタル、グローバル・ブレインが運営するサイト「GB Universe」掲載された記事からの転載

今週の注目テックトレンド

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過去数カ月に渡り米国経済ではインフレが深刻化しており、その余波が投資や金融資産市場にも大きな影響を及ぼしています。新興企業株価の下落に始まり、仮想通貨(暗号資産)市場においても大きな足止めが発生しました。

こうした金融市場の荒波において、資産運用を始めてはいないが興味がある中流階級層を対象に「Financial Wellness」の観点からコーチングに取り組む企業が「Fruitful」です。同社は過去18カ月の間、シードラウンドとシリーズAラウンドで総額3,300万ドルの資金調達に成功したことを伝えており、ステルス状態からの脱却を果たしました。

TechCrunchによると、金融業界で勤務経験がある人を集め、月額98ドルで金融コーチングを提供するサービスを開発しています。会員費制度にすることで、無駄な金融商品を押し売りするようなことは発生しません。

予算管理から貯蓄の確立、投資、401(k)、住宅購入、子供の大学進学資金、納税まで、さまざまな金融課題への対処法を教えるそうです。会員はモバイルアプリからFruitfulのサービスにアクセスすることができ、いつでもライブチャットあるいはビデオ通話を予約することができます。

さて、Fruitfulは金融コーチのことを「ガイド」と呼んでいるそうですが、リリースを見る限りガイドはあくまでも金融企業での勤務経験のある人を指しています。つまり、ファイナンシャルプランナーのような資格を持っている人ではなく、一定以上の金融知識と経験を持っている人を世界中からクラウドソースの形で囲いマッチングしているのです。もしかしたら、比較的に採用コストの低いインドや中南米の英語が話せて、かつ金融知識のある人に声を掛けるといった拡大戦略も考えているのかもしれません。

Fruitfulは一般消費者向けの事業展開を目指していますが、企業と提携して従業員向けに金融教育や資産形成アドバイスを行う、ビジネス向けの事業形態もあります。「Brightside」や「Immediate」のようなスタートアップです。

いずれの場合も、優秀な「ガイド」に当たるサービスプロバイダーの確保が最優先となるはずです。国内でも金融リテラシーや暗号資産などが話題になることが増えてきましたので、こういった特化型のコーチング、マッチングサービスに注目が集まるかもしれません。

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