電話でのやりとりをAIがサマって共有する「pickupon(ピクポン)」開発、2.4億円をプレシリーズA調達

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pickupon の創業者と、今回ラウンドに参加した投資家の皆さん。
Image credit: pickupon

顧客との電話でのやり取りを、AI(人工知能)が音声認識・解析し文字情報の形式にまとめてくれるサービス「pickupon(ピクポン)」を開発する pickupon は15日、プレシリーズ A ラウンドで2.4億円を調達したと発表した。調達額にはデットが含まれる。このラウンドに参加したのは、サイバーエージェント・キャピタル、マネックスベンチャーズ、コロプラネクスト、セゾン・ベンチャーズ、CARTA VENTURES、East Ventures、MIRAISE、大冨智弘氏。

pickupon は2019年9月に約2,000万円(エンジェルラウンド)、2020年10月に8,000万円(デットを含む)を調達しており、今回のラウンドのはそれに続くものだ。サイバーエージェント・キャピタル、East Ventures、MIRAISE、大冨智弘氏は、前回ラウンドに続くフォローオン。今回ラウンドを受けて、pickupon の累積調達額は約3.4億円に達した。調達した資金を使って、pickupon は顧客との対話を捉えて理解し、複数のインサイトを提供する「ユーザーインサイトの検索エンジン」の開発を強化する。

「pickupon」
Image credit: pickupon

pickupon は、AI が電話で話した内容のサマリをテキスト×音声で作成し、自動入力・共有してくれるサービスだ。顧客との会話内容を CRM や SFA ツールなどで自動共有し、営業活動の属人化・ブラックボックス化を防ぐ。連携対応可能な CRM や SFA ツールは、Salesforce、Senses、HubSpot、Slack など。2019年9月のローンチ以降、スタートアップを中心にユーザ数を伸ばしているという。

この領域では、アメリカの AI 音声解析 CRM「Gong.io」が昨年6月のシリーズ E 調達で、時価総額が72.5億米ドルに達した。国内では、Zoom 商談の書き起こしと CRM 連携の「amptalk」は、昨年1億円をシード調達している。Google Speech-to-Text エンジンをベースに、会議の議事録作成を支援する SaaS「Smart書記」を運営するエピックベースは2020年に8,500万円を調達、また、電話や会議内容の音声認識スタートアップ Hmcomm は2019〜2021年に約10億円をシリーズ C 調達している。

via PR TIMES

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