コロナ明け需要への期待から、旅行・キャンプ・アクティビティ系の調達が拡大——韓国スタートアップシーン週間振り返り(6月20日~6月24日)

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MyRealTrip(마이리얼트립)

6月20日~6月24日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは11件で、資金総額は1,416億7,000万ウォン(約142億円)に達した。

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主なスタートアップ投資

  • MyRealTrip(마이리얼트립)が500億ウォン(約50億円)を資金調達した。在宅、柔軟勤務制度がコロナ明け以降も続くことに注目し、〝Travel Everyday〟をビジョンに成長に業務集中する一方、コロナ明けの事業再開に合わせて拡大を続けるため、今回の調達を含め合計1,000億ウォン(約100億円)規模の資金調達を準備中。
  • 食器レンタル・洗浄サービススタートアップ Bbodek(뽀득)が330億ウォン(約33億円)を資金調達し、時価総額はは1,000億ウォン台(100億円台)に上昇した。コロナ明けの事業再開や ESG トレンドが追い風となり、大企業が Bbodek サービスを導入。今回調達した資金で R&D、生産設備拡充に乗り出す計画だ。
  • チェジュ(済州)のレーシングテーマパーク Monolith(모노리스)がプレ IPO 調達を実施し、時価総額は1,900億ウォン(約190億円)に達した。調達した資金でヨンジョンド(永宗島)に2号店を建設。コロナ明けで利用客が増加し、売上成長の期待感が大きくなる中、年内の IPO を進める予定。
  • MayMust(메이머스트)が110億ウォン(約11億円)を資金調達した。トータル IT ソリューション専門企業として仮想デスクトップ(VDI)およびクラウドサービスを運営。独自サービス「Must Cloud(머스트클라우드)」をローンチし、クラウド仮想化サービス市場の攻略に努める。調達した資金を使って、Must Cluud を高度化、追加雇用などを推進する。

トレンド分析

コロナ明けで注目される、旅行・キャンプ・アクティビティプラットフォームは?

コロナ明け転換の雰囲気に旅の需要が増加しつつ、旅行、アクティビティ市場が蘇りつつある。関連スタートアップ投資ニュースはもちろん、これらはパンデミックで変化した新しい旅行トレンドやレジャー活動に合わせて、新たなサービスも確立している。

まず先週、旅行プラットフォーム「MyRealTrip(마이리얼트립)」は、2年ぶりとなる資金調達で、500億ウォン(約50億円)の調達ニュースを伝えた。ユニコーン候補として挙げられる MyRealTrip はパンデミックによる直撃弾を食らったが、既存投資家が資金注入に乗り出し、2020年にも432億ウォン規模(当時のレートで約39億円)を調達し、危機を克服することができた。コロナ禍において、MyRealTrip は国内旅行中心にサービスを切り替え、ワークスタートアップオフィス、国内キッズ旅行プラットフォーム「Donkey(동키)」などを買収し、コロナ明けに備えて事業整備と拡大の準備をした。今回の調達を契機に、ビジョンを〝Travel Everyday〟に変更し、ワークスタイルの変化に注目し、日常旅行サービスでの成長に注力するそうだ。

GC Company(여기어때컴퍼니)も500億ウォン(約50億円)を資金調達しユニコーンとなった。パンデミック中は宿泊事業とともにスペースレンタル事業を行い、安定した売上構造を作っていたが、最近海外旅行への市場進出を宣言し、リアルタイム航空券予約サービスをはじめ、ホテル予約、アクティビティ等オールカテゴリに拡張、増える旅行需要者に対応する計画だ。

旅行ガイドプラットフォーム「Triple(트리플 )」は Yanolja(야놀자)に買収された Interpark(인터파크)と合併した。Triple はパーソナライズされた旅行コースガイドを提供する旅行パーソナライゼーションプラットフォームだ。Yanolja は今回 Triple の合併で宿泊予約から航空、旅行ガイドまで総合旅行プラットフォームで事業を強化し、予定された NASDAQ 上場に注力できるようになった。

既存の旅行プラットフォームの強者が布陣している宿泊市場とともに、ウォケーショントレンドによって野外アクティビティ市場にも活気が漂っています。「Frip(프립)」を運営する Frientrip(프렌트립)は4月、シリーズ B のブリッジラウンドで80億ウォン規模(約8億円)を調達した。国内余暇市場の成長にともなう期待感で進められたものだ。Frip は会員全体の92%が20〜30代で、MZ 世代(ミレニアル + Z 世代)の趣味余暇生活データを蓄積しており、ホストを通じてユニークな商品を提供していることが調達の成功要因に挙げられる。

日常生活から離れ、短期旅行、キャンプ、車泊を楽しむ MZ 世代が増え、関連プラットフォームも注目されている。特にキャンププラットフォームは明確な市場強者が不在の状況で、成長の可能性に対し、初期投資が着実なものとなっている。Boarding Pass(보딩패스)Vanpl(밴플)Theres(데얼스)Next Edition(넥스트에디션)Lootshot Company(룬샷컴퍼니)などはキャンプ関連商品を販売したり、キャンピングカー予約、キャンプ情報提供、キャンプコミュニティなどを運営したりして、初期の資金調達に成功した。

この他にも、1ヶ月住む宿泊施設を見つけることができる「Live Anywhere(리브애니웨어)」、1ヶ月住むホテル検索プラットフォーム「Travel Maker(트래블 메이커)」などは、短期旅行を楽しみたい人が増える中で資金を調達することができた。コロナで抑えられていた日常回復の欲求が大きくなり、旅行やアクティビティ分野の消費が続くと予想され、関連スタートアップへの投資は引き続き行われる見込みだ。

【via StartupRecipe】 @startuprecipe2

【原文】

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