キャッチコピーや商品説明文を自動生成、超高精度言語AI「GPT-3」を使ったコピーライター「Catchy」が登場

SHARE:
「Catchy」
Image credit: Digital Recipe

昨年12月、Google スライドや PowerPoint から Web サイトを構築できるサービス「Slideflow」を取り上げたところ話題となったが、これを開発したデジタルレシピ(旧社名 yagocoro)が新たなサービス「Catchy」をローンチした。名前からも少し想像がつくかもしれないが、商品名や商品説明からマーケティングに最適なキャッチコピーを生成してくれるサービスだ。

Catchy は、Elon Musk 氏らも出資する OpenAI が開発する自然言語処理モデル「GPT-3」をベースに作られた AI コピーライティングサービス。キャッチコピーの他にも、商品説明文、新規事業アイデアなど100種類を超えるアウトプットパターンが用意されていて、用途に応じたメッセージを生成することが可能だ。

デジタルレシピの伊藤新之介氏によれば、Slideflow を運営する中で GPT-3 にハマり、Slideflow の派生サービスとして、GPT-3 を活用したコピーライティングツールを作ることにしたという。元々は Slideflow の機能に組み込むアイデアもあったようだが、サービスとしての完成度とクローズ公開時のユーザの反応が良かったことから、独立したサービスとして公開した。

Catchy を使って、BRIDGE のキャッチコピーを作ってみた。
Image credit: Digital Recipe

Slideflow を公開してからユーザの行動を見ていると、イメージやレイアウトは作れても、適切なテキストやタイトルを作り出すのに、ものすごく困っている人が多かった。GPT-3 を使ったサービスは昨年来、英語圏では急成長し、Y Combinator が輩出した WriteSonic、ローンチから1年で年間売上高240万米ドルを弾き出した copy.ai、EC に強い CopySmith などが台頭している。

レッドオーシャン化している海外とは対照的に、日本国内にはそんなサービスが無かったので作ってみた。6月30日に公開したところ、公開から6日間でユーザは1,800人に達し、現在はすでに2,000人を超えている。GPT-3 は、与えらえた情報から空気を読むのが上手く、空気を読んだ文章を作ってくれるのがポイント。記事作成、広告文、EC サイトの説明文作成などに利用されている。(伊藤氏)

デジタルレシピが Catchy のターゲットユーザに据えるのは、Google や Facebook 広告の広告運用担当者、動画広告の企画担当者、商品説明文を大量に用意しなければならない EC の運用担当者、ライター、マーケターなどだ。先にローンチしている Slideflow と Catchy を組み合わせることで、ユーザは適切な文章を含む Web サイトを最小限の労力で製作できるようになる。デジタルレシピではさらに両サービスの開発を進め、デザイン自動化分野でトップポジションを狙う。

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する