
Image credit: Warrantee
大阪に本社を置き、アメリカやシンガポールで「無料保険サービス」などを提供する Warrantee が NASDAQ への IPO を SEC(米国証券取引委員会)に申請したことについては既報の通りだが、この申請が SEC に受理された模様だ。
SEC の文書全件データベース「EDGAR」で照会してみると、6月30日付けで「Notice of Effectiveness」が確認できる。ティッカーコードは「WRNT」。Warrantee 銘柄の NASDAQ での取引開始日は不明だが、これまでの事例では、承認から半月〜1ヶ月以内が一般的だ。
Bloomberg の Web サイトには、すでに Warrantee の株価表示画面がスタンバイされている。
一方、Warrantee の Web サイトには、「募集株式の発行に関する取締役会決議公告」が掲示されていて、原株式発行、オーバーアロットメント対象株式発行についての募集と払込の詳細が明らかにされている。
Warrantee は庄野裕介氏(現、代表取締役)により2013年10月創業した。保証書を電子化するサービス「Warrantee」からスタートし、2017年に保険各社との協業や独自運営でオンデマンド保険に参入。
その後、このオンデマンド保険のユーザ側の支払を無料、または、安価にするモデルで、日本のような手頃な国民皆保険制度が一般的でないアメリカやシンガポールでサービスを始めた。このサービスを始めた背景については、以前の庄野氏へのインタビューに詳しい。
本件については Warrantee に問い合わせているが、本稿発出時点で回答は得られていない。本稿は現在進行形であり、今後、詳細を更新する可能性がある。
<Warrantee のこれまでの軌跡>
- 米やシンガポールで「無料保険サービス」展開、大阪発WarranteeがNASDAQにIPOを申請
- Warrantee、米やシンガポールで新ビジネスモデル「無料保険サービス」に参入へ——SPAC経由の米IPOも視野?
- 保証書管理のWarrantee、スマホで入れるオンデマンド保険「Warrantee Now」のアプリプロトタイプを公開——MAMORIOとの業務提携も発表
- 保証書管理のWarrantee、インシュアテックに参入——東京海上日動らと提携し、スマホで入れるオンデマンド保険「Warrantee Now」を8月開始
- 保証書の電子化を展開するWarrantee、アットホームと連携し賃貸住宅に入居するユーザが持ち込んだ家電の修理を保証するサービスを開始
- スマホで保証書を電子化するWarranteeの株式16%をクックパッドが取得
BRIDGE Members
BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。- 会員限定記事・毎月3本
- コミュニティDiscord招待