AI作曲サービス「SOUNDRAW」、1.8億円を調達——セレス、mint、iSGS、SMBC VC、DEEPCOREから

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SOUNDRAW の皆さん。中央が創業者の楠太吾氏。
Image credit: Soundraw

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

AI 作曲サービス「SOUNDRAW」を開発・提供する SOUNDRAW は、直近のラウンドで1.8億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、セレス(東証:3696)、mint、iSGS インベストメントワークス、SMBC ベンチャーキャピタル、DEEPCORE。ラウンドステージは不明。これは、SOUNDRAW にとって、2020年6月に実施したシードラウンド(6,500万円を調達)、2021年3月に実施したプレシリーズ A ラウンド(調達額非開示)に続くものだ。今ラウンドの投資家のうち、DEEPCORE はフォローオンでの参加。

SOUNDRAW は2020年2月、連続起業家の楠太吾氏により創業。楠氏は学生時代、大学生ダンスコンテストで二度にわたり全国優勝。立命館大学大学院卒業後メーカーに就職。 その後、「何か自分で作りたい」という夢を追いかけ起業した。ダンス経験を生かして開発したウェアラブル楽器ガジェット「SoundMoovz」は17カ国累計40万台出荷。SOUNDRAW はそれに続く起業となる。

「SOUNDRAW」
Image credit: Soundraw

テレビは言うまでもなく、YouTube や Facebook など、ありとあらゆる動画には BGM がつけられていることが一般的だ。クリエイターは写真や画像をストックフォトから選ぶように、音楽もストックミュージックから選ぶことになるのだが、ここでいくつか問題が生じる。目で見て探す写真や画像と違い、楽曲は一つ一つ聞いてみないと中身が分かラズ、一覧で並べて探すということができない。BGM の場合は、それをつける映像と曲のイメージや長さ、映像の盛り上がり変化と曲を同期させる必要もある。

そんなニーズに、AI が手助けしてくれるのが SOUNDRAW だ。AI 自ら作曲するため、曲につきものの著作権の問題も生じない。映像に合った曲を、探すのではなく新しく作り出すというアプローチは興味深い発想の転換だ。また、音楽というノンバーバルなテーマを扱っているため、日本の中と外の間に市場を断絶する境目が無く、海外ユーザの方が多いというのも、SOUNDRAW をユニークな存在にしている。AI 作曲のため原価がかからず粗利率が高いのも特徴だ。

同社ではこれまで、海外へのアプローチはほとんどしてこなかったが、オーガニック流入による、欧米を中心に、有料ユーザの海外比率は37%を占めているという。SOUNDRAW では今回調達した資金を使って、UI/UX の抜本的リニューアル、楽曲の大幅追加を実施する。また、既にロサンゼルスに海外マーケティングの拠点を作り、現地マーケター数名の雇用を完了しており、海外市場の本格的な拡大を図る予定だ。

SOUNDRAW は先月開催されたスタートアップ・カンファレンス「B Dash Camp 2022 Summer in 札幌」ののピッチコンペティション「Pitch Arena」で、最優秀賞と野村賞を獲得した

via PR TIMES

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