電話対応の95%超をさばく音声アシスタント開発PolyAI、50以上の言語で各地の訛りにも対応

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Image Credit:PolyAI

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ニュースサマリー:エンタープライズ向け音声アシスタントの大手プロバイダ PolyAI は6月29日、Whitbread PLC の Beefeater レストラン向けのデジタルホストのローンチを発表した。PolyAI は、AI 音声アシスタントを使用してカスタマーサービスを自動化する AI 企業。イギリスのケンブリッジ大学のスピンアウトである同社は現在、各種レジャー施設展開の Landry’s Entertainment、パブやレストランをチェーン展開する Greene King、チャレンジャーバンクの Starling Bank、通信会社の Viasat など、さまざまな業界に12のクライアントを擁する。

重要なポイント:PolyAI の「Whitbread Digital Host」は、自然言語で顧客と話すことができ、自然な会話を可能にします。また、Digital Host は特に訛りが強い地域の発音に対応できる精度を持つのが特徴です。イギリス全土で170を超えるレストランを運営する Beefeater ではシステム導入に欠かせない要素と言えます。

  • 英語の音声認識制度は年々向上していますが、細かく違う訛りの地域を全てカバーしきれているわけではありません。日本人が発するカタカナ読みの英語も正確に捉えてくれるのが理想です。
  • PolyAI は、共同創設者兼 CEO の Nikola Mrkšić 博士が技術面を率いて、顧客意図の理解、正確な応答を実現しています。事前トレーニングされた BERT や GPT-3 のような大規模な機械学習モデルを製品に組み込めているため、前世代の音声テクノロジーとは異なり、質問には特別な定式化やキーワードは必要なく、50以上の言語で利用可能である点は驚きです。
  • Beefeater のスタッフは、電話での顧客対応に年間合計225万分を費やしていると言われています。レストランのフロア対応によりリソースを割くためにも電話対応といった定型的な対応を如何に削減できるかは重要です。人間を介さずにすべての通話の95%超を処理でき、一般的に6ヶ月程度かかる導入日数が2週間足らずで完了する PolyAI はこの問題を解決できる十分なスキルがあると言えます。
  • 現在、ヨーロッパと北米の銀行、電話会社、小売業者、ホスピタリティグループに導入が進んでいます。

 via PR Newswire

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