デジタル療法のキュア・アップ、カーライルから70億円をシリーズG調達——累積調達額は134億円に

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Image credit: CureApp

疾患治療用プログラム医療機器を開発するなど、デジタル療法(デジタルセラピューティクス)事業を展開するキュア・アップは16日、シリーズ G ラウンドでカーライル(NASDAQ:CG)から約70億円を調達したと発表した。これはキュア・アップにとって、2021年3月に実施した約21億円の調達に続くものだ。今回の調達を受けて、キュア・アップの累積調達額は約134億円に達した。INITIAL は今年5月現在のキュア・アップの評価額を415億円超と推定している

この調達とあわせ、キュア・アップはカーライルから取締役1人を招く。カーライルは、キュア・アップの高血圧症向けデジタルセラピューティクスの展開や開発パイプラインの拡充でサポートする。また、キュア・アップはカーライルのグローバルなヘルスケア分野における実績・知見を活用し、日本および海外で販売・流通ネットワークの拡充と、マーケティングや製品開発プラットフォームの強化を行う。

キュア・アップは2014年7月、共に医師である佐竹晃太氏(現 CEO)と鈴木晋氏(現 CTO)が設立した医療スタートアップだ。「アプリが病気を治療する効果を持つ」とされる治療アプリの分野の先駆け的存在で、慶應義塾大学医学部呼吸器内科との共同開発により、2015年2月にはニコチン依存症治療用アプリ(禁煙アプリ)をリリース。2020年8月には、ニコチン依存症向けデジタルセラピューティクスの薬事承認を取得し、同年12月に保険適用された。

また、キュア・アップが自治医科大学内科学座循環器内科学部門と共同研究を進めてきた高血圧症向けデジタルセラピューティクスは、2022年4月に日本国内で薬事承認を取得している。それ以外の対象疾患では、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)治療アプリ、アルコール依存症、がん、慢性心不全など、多くの疾患領域で研究開発を進めている。

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via PR TIMES

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