NFTで「会員顧客」をステークホルダーにするHang/GB Tech Trend

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1,600万ドルを調達した「Hang」(Image Credit:Hang)

本稿は独立系ベンチャーキャピタル、グローバル・ブレインが運営するサイト「GB Universe」掲載された記事からの転載

今週の注目テックトレンド

GB Tech Trendでは、毎週、世界で話題になったテック・スタートアップへの投資事例を紹介します。

Web3領域では「Unbundle(アンバンドル)」をキーワードに新たなサービスが多く登場しています。プラットフォーマーが構築してきたビジネスモデルや提供価値の一部に特化することで格段に優れたサービスを提供したり、より「民主的」なアプローチで新しい価値提供を目指そうというものです。

今回紹介する「Hang」は従来のメンバーシップをアンバンドルしようというスタートアップで、同社は7月15日に1,600万ドルの資金調達を発表しています。

Hangは提供ブランドにブロックチェーンベースのメンバーシッププログラムを提供できるようにするもので、ブランド側はEthereumやSonalaといったチェーンを選択し、メンバー向けのホームページをノーコードで直感的に作成すれば、特典サービスをメンバーのステータス別に提供できるようになります。

最大の特徴はHangが「会員全員をステークホルダーに」と謳っている通り、会員がブランドからの特典を受け取るだけの「会員」ではなく、経済的資産を伴った「利害関係者」という結び付きを構築できる点にあります。数カ月・数年以上、会員としてブランドを応援しているメンバーに向けてNFT特典を特別に提供でき、かつ、ブランド独自の二次流通マーケットで販売することが可能になっています。

例えば有名な洋服ブランドが3年以上会員となっている人だけに、有名人と限定コラボしたNFTジャケットを無料で配布するとします。会員はジャケットを受け取り、大切に手元に取っておくもよし、マーケットで販売し、EthereumやSolanaなどの暗号資産(仮想通貨)に換えることもできます。 Hangの出資者やエグゼクティブには「Warby Parker」や「Allbirds」といった大手小売ブランド出身者がいることから、まずはこうしたブランド向けの展開が想定されます。最終的に様々なブランドのNFT化された特典が流通する、巨大なマーケットプレイスをHangは手にできるようになるかもしれません。

今後もブロックチェーンをベースとしたアプローチから既存サービスのアンバンドルを仕掛けてくるスタートアップが登場してきそうです。

7月12日〜7月25日の主要ニュース

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