次世代の椅子型モビリティを開発するLIFEHUB

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本稿はベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルが運営するサイトに掲載された記事からの転載

サービス概要:Augumentation as a Service(AssS)を謳い、脚を進化させる次世代の椅子型モビリティを開発する LIFEHUB。同社が開発するモビリティは起立機能、エスカレーター乗降機能、コンパクトで洗練されたデザインといった特徴を備え、2023年の販売開始を目指しています。

Monthly Pitch編集部はココに注目:AssSに取り組む LIFEHUB が第1弾として開発するのが「脚を進化させる次世代の椅子型モビリティ」。車椅子に付いている2本の脚が昇降することで、高いところに手が届くようになることはもちろん、エスカレーターの乗り降りもできるようになります。コンパクトなデザインなので狭いところでも通れるのが good です。また、車椅子が立ち上がることで健常者と同じ目線になることは、車椅子ユーザーにとって幸せな体験になる、と代表の中野さんは語ります。

このモビリティは高齢者が乗ることも想定しており、危険を回避するために画像認識で障害物を回避する機能も開発中。最終的には目的地を指定すれば、自動で発着する自動運転モデルにしたいと意気込みます。2023年にファーストモデル販売、25年に廉価版をグローバル販売予定。日の目を見るのが楽しみです。

詳細:LIFEHUB は2021年1月の創業。CEO 中野裕士氏は幼少の頃からロボットを作ることに憧れ、大学ではロボティクスやドローンを研究、その後、就職した世界最大手 CAE ベンダーでモビリティの開発や研究に従事した人物だ。共に仕事する CTO の野宮和洋氏は生体機械や人工筋肉などの設計や開発、CSO の荒川康弘氏は制御システムや自動運転を得意とするなど、経営陣3人は先進技術のエンジニアで固められている。
LIFEHUB は小型化技術に得意な日本製部品を中心に構成され、従来の車椅子にあった移動経路の不自由さや補助の必要性といった課題を解決する。人の動きを介助したり、補助したりするロボティクスは、LIFEHUB が初めてではないが、装着が面倒だったり、使い勝手が面倒だったりすると、日常的には使えないものも多い。TRANSELLA は椅子型のモビリティであるため座るだけで使えユーザを選ばない。階段、急勾配、悪路などでも利用できるようにした。

Human Augmentation (人間拡張)のツールとして、また、高齢者・障がい者向けの高機能車椅子としてのユースケースが考えられている。1台あたりの売価 は150万円程度を想定しているが、部品や半導体の調達コストによって、大きく変動する可能性はある。高齢者・障がい者向けの移動を補助する福祉器具として認定を受けることができれば、介護保険などの適用により月額1万円程度での提供ができる可能性があるとのことだ。

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