建築プロジェクト管理「ANDPAD」、デット含め122億円をシリーズD調達——海外機関投資家などから

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Image credit: Andpad

クラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」を運営するアンドパッドは14日、シリーズ D ラウンドで約122億円を調達したと発表した。このラウンドは、Minerva Growth Partners がリードし、名前非開示のアメリカの機関投資家、T. Rowe Price(NASDAQ:TROW)、グロービス・キャピタル・パートナーズ、DNX Ventures、ジャパン・コインベスト、日本政策投資銀行、フォースタートアップス(東証:7089)が参加した。なお、調達額には三菱 UFJ 銀行と商工組合中央金庫からのデットが含まれる。

このラウンドに参加した名前非開示のアメリカの機関投資家は、1931年にロサンゼルスで設立された世界最大級のロング・オンリー機関投資家とされているため、この条件に適合する投資家として、Capital Group International が推定される。これは、アンドパッドにとって、2020年7月に発表したシリーズ C ラウンドの 1st クローズ、2020年10月に発表したシリーズ C ラウンドの 2nd クローズに続くものだ。累積調達額は約209億円。INITIAL は、アンドパッドの時価総額を約786億円と推定している

ANDPAD は建設現場に特化した、クラウド型プロジェクト管理サービスだ。現場作業の効率化から経営改善までを一元管理できるプラットフォームで、建設に関わる資料や写真の共有、職人間のコミュニケーション、施工状況の見える化や工程・検査の標準化など全ての作業をオンライン上で完結させることが出来る。同社の発表資料によれば、現在の利用社数(契約社+その協力企業の数)は14.5万社、利用者数は38.6万人を超えているという。

アンドパッドでは今回調達した資金を使って、人材基盤の形成に向けた採用・育成、グローバルな開発体制の構築に向けた国内外からのエンジニアの採用、海外開発拠点の拡充、顧客基盤・プロダクト・人材の獲得を意図した買収・出資等を行うとしている。具体的には、年内にベトナム現地法人を立ち上げ、インドからの新卒採用を開始するなど事業や人材の多角化を図る。同社は昨年、連携パートナーとの建設業界全体の DX 化に向けた取り組みの一貫として、「ANDPAD アプリマーケット」をローンチしている。

via PR TIMES

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