
Koop は消費者をクリエイターに変える
(前回からのつづき)プライベートベータの開始からわずか2カ月、Koopコミュニティは8億5,000 万ドルのボリュームを生み出した。これは、人々がさまざまなKoopプロジェクトに多額の資金を投入したことを意味する。彼らが目指すのは受動的だった消費者が、積極的な貢献者になれる力を与えることだ。KoopはNFTコレクターパスを活用してプロジェクトに資金を提供し、所有権を獲得して一緒に価値を生み出そうとしている。
「次の最大のブランドは、実際にはKoopを通じて誕生すると考えています。製品というものがコミュニティに売り込むことで生まれるのではなく、コミュニティによって生み出されるとする理由はそこにあると考えています。例えばあるプロジェクトを立ち上げているとします。次のイベントはニューヨークで開催するのですが、そこに参加しているコミュニティの人々はいずれもオーナーシップや参加者意識を高く持ってドキュメンタリーの制作やソフトウェアの構築、トークンの構築などを手掛けるわけです。最初の資金調達に使用するコミュニティパスは、セカンダリーの流通市場でより多くの価値を獲得することになるでしょう。つまり参加者はコミュニティ内での貢献から直接利益を得られることになるわけです」。
今回の彼らの資金調達ラウンドは1confirmationとVariant Fundがリードし、Palm Tree Crew、Day One Ventures、Ethereal Ventures、DeFi Alliance、Volt Capital、PearVC、DCF God、0xmons、Cooper Turley、Balaji Srinivasan氏(元 Coinbase CTOおよびa16zのGP)、Liu Jiang氏(元Sequoiaパートナー)がラウンドに参加した。Koopには現在、8,500件のウェイトリストを含む50のアクティブなコミュニティがあり、サインアップは毎週4倍に増えているという。
コレクターパスで集めた資金は、コンテンツからソフトウェアに至るまで、アイデアやクリエイティブを支援するために、各コミュニティのトレジャリーを形成します。クリエイターがベンチャーファンドを立ち上げたり、メディア部門を立ち上げたり、オープンソース ソフトウェアを構築したり、次世代アイスクリームブランドを立ち上げたりする場合でも、Koop のソフトウェアはWeb3という枠組みの中で、コミュニティがどのように運営し、収益化し、成長するべきかをガイドしてくれる。製品はコミュニティに売り込むことで生まれるのではなく、コミュニティが作り出す。
現在、KoopのビルダーにはMems NFT、The Heart Project、1confirmation、creatorDAOのミュージシャンやゲームギルドなどが参加している。
Murillo氏によると、現時点でユーザーがコンテンツの所有者ではなく消費者である場合、インセンティブがうまく調整されないことがあるそうだ。この件については、コミュニティ・ガバナンスによって、所有者が既存のコンテンツ合わせてインセンティブを与えるという、新しい参加の仕組みを提案しようとしているとのことだった
「DiscordとRedditはメンバーシップが代替可能(ファンジブル)なオープンスペースです。一方、Koopがやろうとしているデジタルインタラクションの次の波は、友人同士のプライベートグループチャットのようになります。今日のいいねやコメントといった抽出的なエンゲージメントの代わりに、代替不可能(ノン・ファンジブル)なメンバーシップ、コミュニティ所有型のコンテンツ、および積極的な参加を提供することになります」。
Murillo氏は以前、NASA、Google、Stripeのチームメンバーとともに、Juicebox DAO、NFTFund、Arenaで働いていた。
「インターネットはミッション主導型のオンラインコミュニティの力に光を当てていますが、Web2プロトコルでは、クリエイターの成功を視聴者と共有したり、コミュニティの初期のサポーターに報酬を与えたりする方法はほぼありませんでした。Koopはクリエイターとそのファンが共通の目標に向かって協力し、共同設立者となれる次世代のコミュニティ構築を可能にします」。
DAOとは異なり、Koopのマジックは小さなチームから生まれる。仮想通貨(暗号資産)は技術的なトレンドであると同時にカルチャーでもあるため、Koopは友人同士のコレクティブルが資本を調達し、仕事と遊びの狭間で新たなムーブメントを生み出すことになると予想している。1confirmation の創設者兼ゼネラルパートナーであるNick Tomaino氏は声明の中で次のようにコメントした。
「将来、Koopを使用するのは暗号ネイティブの人々だけに留まらないでしょう。それがKoopの市場が非常に大きい理由です。SupremeがKoopを立ち上げるわけではありません。次のSupremeがこのkoopから生まれるのです。次のバイラルブランドを支援する、トークン化されたエコシステムを作り出した優れたチームを支援できることを嬉しく思います」。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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