AIリアクションが「人間っぽさ」を作るバーチャルヒューマン「Mofa Technology」

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ニュースサマリ:メタバースインフラストラクチャを開発する「Mofa Technology 」は4月にシリーズBおよびシリーズCの資金調達を公表している。調達した資金は1億3,000万ドルで、シリーズBで調達した2,000万ドルをリード出資したのはQingxin CapitalとJinsha Capital。BラウンドにはSequoia Capital ChinaとWuyuan Capitalも参加した。

シリーズCの資金調達額は1億1,000万ドルでSoftBank Vision Fund(2号)とWells Capitalが共同でリードし、Northern Lights Ventures、Index Venturesが参加している。

話題のポイント:中国ではKOL(Key Opinion Leader)と呼ばれるインフルエンサーが消費者の購買決定に大きな影響力を持つようになっています。彼・彼女たちはライブコマースだけでなく、SNSの発信を通じてフォロワーを増やし、商品やブランドの購買に繋げています。日本のインフルエンサーに比較して中国のKOLは専門性が高いのが特長です。

この分野でも実際の人ではなく、デジタルヒューマンが活躍しています。TikTokでフォロワー879万人を獲得しているバーチャル配信者の「柳夜熙」や、CCTVのバラエティ番組に出演するMofa Technologyのバーチャルヒューマン「翎(Ling)」、北京冬季委オリンピックに登場した「洛天依」などなど、数多くのバーチャルヒューマンがKOL活動に勤しんでいます。

ちなみにこちらの記事にある通り、中国のマーケットでは「誰が」「何を」紹介しているのかをシビアに見られるそうで、一度でも嘘の発信をするとファン離れが顕著になるという話があります。実際の人間ではどうしても人間性などに揺らぎが生まれますが、デジタルヒューマンにその懸念はありません。こういった背景からも中国では「誰が」から作り上げ、再現性の模索とフィードバックが可能なバーチャルヒューマンへの期待が高いようです。

白熱する中国バーチャルヒューマン市場の中で、今回取り上げたMofa TechnologyのAIバーチャルヒューマンは、そのリアクションによって人間っぽい存在を作り出すことに成功している事例です。入力したテキストに深層学習技術を用いることで、高品質のバーチャルヒューマンの音声とアニメーションをリアルタイムで自動生成できるだけでなく、その話した内容からバーチャルヒューマンのリップシンク、顔の表情、身体の動きをリアルタイムで自動生成しています。

これは彼らがユーザーの質問を処理して意図を理解した上で、マッチングして対応する技術持っているため、単純な音声アシスタントからリアルに近いインタラクティブなアシスタントに変貌させる要素を揃えているからです。前述にあったKOLのようなインフルエンサーのような役割だけでなく、カスタマーサポートやイベントの進行など、コミュニケーションが必要なシチュエーションでも活躍できそうです。

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