オンラインと融合進む「リアル空間の体験」共創に挑戦ーースタートアップに会いたい!Vol.48・乃村工藝社 #MUGENLABOココに注目

乃村工藝社 コンテンツ・インテグレーション・センター(CIC)  NOMLAB(Nomura Open Innovation lab)企画ルーム 美馬弘宜さん

本稿はKDDIが運営するサイト「MUGENLABO Magazine」掲載された記事からの転載。MUGENLABO Magazine編集部がピックアップしたスタートアップとオープンイノベーションに取り組む企業の中からいくつかの注目企業をご紹介する。

連載「スタートアップに会いたい!」では、KDDI ∞ Laboにパートナーとして参画する大企業50社以上が、スタートアップと共に取り組んでいきたい課題や、スタートアップへ提供できる多様なアセットについて解説するコーナーです。大企業全社の課題・アセットは「MUGENLABO支援プログラム 2021」からご確認いただけます。

京王電鉄に続く第48回目は乃村工藝社です。乃村工藝社の課題解決に挑戦したいスタートアップの皆様は、ぜひKDDI ∞ Labo事務局までご一報ください!

美馬氏に伺いました

何をしている会社ですか?

美馬:乃村工藝社は1892年の創業で、商業施設、ホテル、企業PR施設、ワークプレイス、博覧会、博物館などの企画・設計、施工から運営管理までを手掛ける空間の総合プロデュース企業です。グループ全体では、全国9拠点・海外8拠点、国内外10のグループ会社で事業展開し、社員数2594名の内、プランナー・デザイナー620名、プロダクトディレクター570名の専門職が在籍しています。創業から120年以上にわたり培ってきた総合力とデジタルテクノロジーを活かし、人々に歓びと感動を提供し、より良い社会の実現に貢献することを常に目指しています。

中期経営計画では新たな時代への課題、価値観に対応するため、空間を通じたこれまでにない新たな体験価値に挑戦しています。現在、“オープンイノベーションによる既存事業の⾼度化および新規事業の創出”にも注力しています。今回、特に皆様と協業していきたい3つのテーマがあります。

  • オンラインとの融合が進むリアル空間での新しいユーザー体験の構築
  • ウィズコロナ、アフターコロナにおける「ニューノーマルな店舗・空間づくり」
  • フェアウッド・国産材の積極的な活⽤、並びにサステナブルな空間づくりの実現に向けたオリジナル技術やノウハウづくり、各種マテリアル(アップサイクルやリサイクル素材等)開発

これまでのオープンイノベーションの取り組み事例は?

美馬:私は乃村工藝社で2016年に設立したNOMLAB(ノムラボ)に所属しています。リアルとデジタルをうまく取り入れてデジタルを起点とした空間づくりを行い、空間体験の可能性を拡張する新たな演出やサービスの領域を開発する乃村工藝社グループのイノベーション・ラボラトリーです。

NOMLABでは大きく3つを進めています。1つ目は、日々変化する顧客の要望を最大限に実現する企画・制作を行うこと、2つ目は時代の変化に応じたプロトタイプ設計を行うこと、最後に積極的な外部発信を行うこと、これらを循環することが大事だと考えており、今までの乃村工藝社にはなかった取り組みを日々研鑽しながら進めています。

事例としてはデジタルテクノロジー企業や素材メーカー、スタートアップ企業など多岐にわたるコラボレーションや社会実装を「リアル×デジタル」をキーワードに行っています。実績についてはNOMLABのサイトをご覧ください。

御社の課題は何ですか?スタートアップのみなさまへ求めていることは何ですか?

美馬:乃村工藝社の主力事業である「空間創造」「空間活性」と融和性のあるコンテンツやサービスを開発・提供されている企業様にお声がけいただきたいです。

  • オンラインとの融合が進むリアル空間での、新たなユーザー体験の仮説立案と実証
  • ウィズコロナ、アフターコロナにおける新たなリアル空間ビジネスの創出
  • スマートフォンの次に来るモバイルデバイスを用いた、新たな空間体験の創出

スタートアップへ御社から提供できるアセットはありますか?

美馬:クリエイター人財の持つ知見・発想や、2021年3月にオープンした当社コミュニケーションスペースを活かした実証実験の場を用意しています。

  • デジタルとリアル空間を並行でスコープとして捉えていき、企画デザイン実装できるクリエイター人財との共創機会
  • ユニークな体験を共有する弊社開発のプロトタイプの貸し出し
  • 東京台場本社にあるコミュニケーションスペース「RESET SPACE(リセットスペース)」における実証実験機会

最後に一言お願いします

美馬:乃村工藝社はいかに楽しませるか、快適に過ごせるかなど、場における人々の「心地よさ」を創造し、社会課題やクライアントの課題を解決するソリューションを提案してきました。
これからの未来に向けては、その「心地よさ」はさまざまな企業様とのコラボレーションが不可欠だと考えています。アイディアとアイディアをうまく融合して、新しい場の在り方をご一緒に創造できればと考えます。

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