薬局業務をデジタル化「Pharma X」が5億円調達ーーKDDI、ANRI、GCPら出資 #MUGENLABOココに注目

PharmaX代表取締役・医師、辻裕介氏

本稿はKDDIが運営するサイト「MUGENLABO Magazine」掲載された記事からの転載。MUGENLABO Magazine編集部がピックアップしたスタートアップとオープンイノベーションに取り組む企業の中からいくつかの注目企業をご紹介する。

PharmaXはかかりつけオンライン薬局「YOJO」の運営を通じて、薬局に特化したオペレーションシステム(OS)を開発するスタートアップです。全国にリモート環境で勤務できる薬剤師を雇用し、医療機関への受診後すぐにスマホで薬剤師と服薬指導を実施することで、最短で当日に自宅まで薬を配達する運用を可能にしています。9月13日にはKDDIはKDDI Open Innovation Fund 3号を通じて同社に出資したことを公表しました。

既存株主であるANRIとグロービス・キャピタル・パートナーズが同時に増資を引き受け、同社は約5億円の資金調達を実施しています。また、同時に旧社名のYOJO TechnologiesからPharmaXに社名を変更し、KDDIとは業務提携の検討を開始しています。本稿ではPharmaX代表取締役で医師の辻裕介氏に創業の経緯など改めてお伺いしました。

何をしている会社ですか?

辻:弊社は、医師とエンジニアの2名で2018年12月に創業した、次世代型オンライン薬局を運営しているスタートアップです。エンジニア × 薬剤師を中心にOne Teamでプロダクト開発する体制を構築しています。自ら運営する薬局にテクノロジーを積極的に活用することで、患者UX向上と薬剤師の働き方改善の両方を創出し、なめらかで個別最適化された医療体験を実現することを使命としています。

なぜ会社を立ち上げたのですか?

辻:研修医のとき、患者と医療者の間に距離が存在することに着目し、ITと医療をかけ合わせることでよりきめ細かな相談やフォローアップができるのではと考えたことがきっかけです。医療者といつでも相談でき、個別に丁寧な診療やアドバイスを受けられ、医者や薬剤師から積極的なフォローアップが行われるようななめらかな医療体験を目指すべく起業しました。

また、出産や育児のために離職した後、職場復帰する機会を失ってしまった「潜在薬剤師」の問題や、薬剤師の偏在化による課題に創業時より着目。薬剤師のリモート体制を構築し、働きやすい環境作りに取り組むことにしました。

Pharma Xが推進する薬局業務のDX(リリースより)

これからの目標はありますか?

辻:まずは自社薬局で培った自前のオペレーションシステムをもとに次世代型かかりつけオンライン薬局を広めていくことで、薬局領域に特化したDX推進していきます。そして患者さまにも最も満足していただけるオンライン薬局モデルの確立に向けて邁進していきます。

KDDIからの出資を通して期待していることはありますか?

辻:まずは、薬局OSの開発加速及び自社薬局の利用者拡大、またauウェルネスを通じて個人向けの日常的な健康活動から医療体験まで全体的に提供する構想を掲げているKDDIとの協働により、薬局DXを中心とした”なめらかな医療体験”を推進していけると期待しています。

最後に一言お願いします

辻:最も患者満足度の高い医療体験を創るべく、様々な仲間やパートナー様と共創できればと考えております。少しでもご興味頂きましたら、ぜひお問い合わせください!

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