出張料理「シェアダイン」、5.4億円をシリーズA調達——コロナ禍で登録シェフ急増、独立支援を強化

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Image credit: ShareDine

出張シェフを見つけられるマッチングプラットフォーム「シェアダイン」を提供するシェアダインは21日、シリーズ A ラウンドで資金調達したと発表した。同社は調達額を公表していないが、日経報道によれば5.4億円。このラウンドに参加したのは、DBJ キャピタル、Coral Capital、三井住友海上キャピタル、All About(東証:2454)、エニグモ(東証:3665)。

Coral Capital と三井住友海上キャピタルは、前回ラウンドに続くフォローオンでの参加。今回の調達は、シェアダインにとって、2020年7月のプレシリーズ A ラウンドに続くものだ。デットファイナンスを含めると、シェアダインの創業期からの累積調達金額は8億円超に達したとみられる。

シェアダインは2017年5月、共に主婦であり母親でもある飯田陽狩氏と井出有希氏により共同創業。2018年5月から、ユーザが入力した場所と食の嗜好から料理家をマッチング、料理家がユーザ宅を出張訪問し料理を作り置きしてくれるサービスを展開している。2019年3月には定額サブスクリプションサービス、2019年10月から法人向け福利厚生サービス「シェアダインウエルネス」を開始した。

コロナ禍で多くの飲食店が休廃業に追い込まれる中、新たな収入源を求めてシェアダインに登録するシェフが急増し、その数は2年前の約3.5倍、2,000人超に達したという。この需要に応えるべく、シェアダインでは、コロナ太り対策をテーマにした出張シェフによる料理のコンペティション開催、シェフダイン登録後2ヶ月間に報酬30万円以上の仕事を保証するスポンサー制度などを展開した。

昨年12月では、ダークストア「OniGO」と提携、食材を家にいながら即座に調達できるサービスも提供を始めた(食材は通常、出張シェフに持ってきてもらうことができるので、シェフが調理を開始した後でも、食材や調味料の買い足しができるサービスとして利用できる)。

シェアダインでは今回調達した資金を使って、料理人が個人で活躍するためのキャリア支援の新たなプログラムを作成するなど、支援体制を一層強化する。また、シェフが活躍できるためのオンボーディング支援体制・営業体制・マーケティングを強化する。

via PR TIMES

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