企業AIの4Paradigm(第四範式)、フィットネスアプリ「Keep」が上場目論見書更新——中国スタートアップシーン週間振り返り(9月5日~9日)

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Image credit: Keep

本稿は、Technode(動点科技)が、9月5日〜9月9日に配信した「News Feed」記事の中から主要ニュースを翻訳したものです。

ByteDance(字節跳動)、EC アプリ「Douyin Box(抖音盒子)」閉鎖を検討か(9月9日)

中国メディア 36Kr(36気)の報道によると、ByteDance(字節跳動)はスタンドアローンの EC アプリ「Douyin Box(抖音盒子)」の閉鎖を検討しているという。同社は同メディアに対し、「Douyin Box は運営を停止していない」と否定している。

一時は大きな期待を集めた同アプリだが、36Kr の報道によると、現在 Douyin Box の1日のアクティブユーザーは約5万人にまで減少、月間アクティブユーザは35万人前後で推移し、競合の「Xiaohongshu(小紅書)」や Dewu(得物)を大きく下回っているとのことだ。

同アプリは、昨年12月のローンチ時にトレンドファッションのプラットフォームという位置づけで広く注目を集め、公開直後に中国の iOS ショッピングアプリのトップ10に入ったこともあったが、その後トップ100から姿を消している。36気

フィットネスアプリ「Keep」、香港 IPO 申請で目論見書を更新(9月7日)

中国最大のフィットネスアプリ「Keep」は、香港証券取引所(HKEX)への新規株式公開の申請を更新したことが、同取引所による6日の公式リリースで明らかになった。Keep は2月に香港のIPOを申請しているが、8月末に目論見書の有効期限が切れるまで進展はなかった。

Keep に近い人物は中国メディアの Caixin(財新)に、HKEX は同社の申請を拒否していないと語った。Keep は9回の資金調達で6億5,000万ドル近くを調達し、2021年1月の最新ラウンドで時価総額は24億ドルを超えた。

今年第1四半期の Keep の売上高は前年同期比37.6%増の4億1,700万人民元(約85.6億円)、純損失はマーケティング費用の大幅な減少などにより35%縮小の1億5,500万人民元(約31.8億円)となった。なお、同社は4-6月期の決算をまだ公表していない。香港証券取引所

AI データサイエンス企業 DataCanvas(九章雲極)、シリーズ C+ ラウンドをクローズ(9月7日)

中国のデータ分析企業 DataCanvas(九章雲極)は5日、同社の公式 WeChat(微信)アカウントからの声明で、シリーズ C+ ラウンドのクローズを発表した。調達額はまだ明らかにされていない。

Dragon Gate Investment Partners が新ラウンドの投資をリードし、Beijing Zhongguancun Advanced Technology Industry Development(中関村前沿)、Delta Capital(逹泰資本)、Lingfeng Capital(領渢資本)などが参加した。

同社は今後もスマートデータに注力し、企業や政府系クライアントのサービス構築を支援していく予定だ。2013年に設立されたDataCanvas は、昨年のシリーズ C ラウンドで3億人民元(約61.6億円)を調達している。北京に拠点を置く同社は、自社開発の技術でデータサイエンスの自動化プラットフォームの開発に貢献している。九章雲極

AI 企業 4Paradigm(第四範式)、香港 IPO 申請で目論見書を更新(9月6日)

中国のAI企業、4Paradigm(第四範式)が5日、香港証券取引所での上場を目指して IPO 申請を更新した。

同社は2021年8月に初めて香港に上場申請を行い、37億9,000万人民元(約778億円)の調達を目指した。その後、2回申請を更新しており、今回の挑戦は1年余りで3回目となる。最新の IPO 申請書類から、4Paradigm は昨年20億2,000万人民元(約415億円)を稼ぎ出し、年間114%の成長率を記録したことが明らかになった。

2014年に設立された 4Paradigm は、エンタープライズ AI サービスプロバイダである。公式サイトによると、同社は2021年1月にシリーズ D ラウンドをクローズし、7億米ドルを調達した。新浪

Kuaishou(快手)、デジタルヒューマン配信ツールを発表(9月5日)

中国の短編動画プラットフォーム「Kuaishou(快手)」は2022年世界人工知能会議で、プロが生成したコンテンツを作成するためのアバタードリブンの配信ツール「Kuaishou Virtual Studio(KVS、快手虚拟演播助手)」のローンチを発表した。

同社によると、実際の人間の表情や行動により、KVS の助けを借りてデジタルヒューマンを動かすことができ、ユーザはアバターになって「メタバース・ライブストリーミング・ルーム(元宇宙直播間)」に入ることができるようになるという。KVS は今後、E コマース 販売、バーチャル接客、ライブストリーミングでの交流などのシーンで活用される予定だ。

Kuaishou の競合である Douyin(抖音)も最近、デジタルヒューマンの領域で開発を加速させている。先週、Douyin の「Volcano Engine(火山引擎)」は、デジタルヒューマン・アプリケーション・プラットフォームの登録ソフトウェア著作権の認可を受けた。36気

HoYoverse、乙女ゲームで声優の代わりに AI 音声生成を採用(9月5日)

玄人志向のパブリッシャー HoYoverse は、乙女ゲーム「Tears of Themis」のキャラクタの音声の生成で、声優の代わりに AI を使用する予定だ。HoYoverse は TechNode(動点科技)に対し、提携事務所の声優が現在活動できないため、Anti-Entropy AIという自社開発の技術を使って、6日のゲーム内イベントでキャラクタ Vyn の声を学習・生成することにしたと述べている。

中国メディア Game Insight は、この声優が経済紛争に巻き込まれていると報じた。HoYoverse によると、同社がこの技術を Tears of Themis で採用するのは今回が初めてで、イベント後も継続する予定は今のところないとのことだ。彼らは以前、Lumi というバーチャルヒューマンプロジェクトでこの技術を使用し、動画配信サイト「bilibili(嗶哩嗶哩)」で現在150万人以上の加入者を獲得している。動点科技

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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