B2B向け動画マーケティングSaaS「Vidbase」がβローンチ、8,000万円をシード調達

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「Vidbase」
Image credit: BetaMind

BetaMind は13日、B2B 向け動画マーケティングSaaS「Vidbase(ビッドベース)」をβローンチした。また同時に、シードラウンドで8,000万円を調達したことも明らかにした。このラウンドは mint がリードし、ユーザベース(東証:3966)、個人投資家として茂野明彦氏(ビズリーチ HRMOS 事業部インサイドセールス部部⻑)が参加した。

BetaMind は2020年9月、ユーザベースでインターン、リクルートジョブズや xenodata で事業開発などに従事した吉田健人氏により創業。ウェビナーをはじめ企業が作る動画コンテンツを使ったマーケティングにおいて、顧客の反応に応じたアプローチを支援するためのソリューション「Vidbase」を開発している。

テレビ CM、OOH、交通広告などと異なり、ウェビナーのような動画マーケティング手法は、細かいターゲティングができることがメリットだ。今のところ、動画を見る対象者の属性に合わせたターゲティングツールは存在するが、見込み顧客の行動データ(インテントデータ)、中でも、顧客が動画をどれだけ、どこまで見て、何に興味を示したかを把握し、その後のアプローチに反映を支援するようなツールは無かった。

Vidbase を使えば、どの動画コンテンツをどう見られたかを把握することで、見込み顧客に応じたセールスアプローチが可能になる。例えば、動画を見るのを途中でやめてしまった顧客は興味が違っていたかもしれないし、最後まで見てくれた顧客は、今抱えている課題を解決すべく真剣にソリューションを探しているかもしれない。対象者へのセールスにのみ注力すればよくなり効率的だ。

Vidbase では、Web サイトやメールなどのチャネル流入から視聴データを取得し CRM 連携によりホットリードを特定、動画マーケティングからインサイドセールスへの商談獲得率の改善に寄与する。先行利用ユーザからは、BI SaaS 提供のウィングアーク1st がナーチャリングメールのコンバージョンレートを50%以上改善した、翻訳ツールのロゼッタが昇段獲得率を大幅改善した、といった声が寄せられている。

昨年、Salesforce は同社の年次カンファレンス「Dreamforce」で、動画版オウンドメディア「Salesforce+」を立ち上げると発表した。同社は「ビジネスコンテンツ版の Netflix を目指す」としており、単なる自社商品やユースケースの紹介にとどまらない、同社のエバンジェリズム活動の大きな役割を占める位置付けになっていくだろう。

遅かれ早かれ、Salesforce+ のような波は、日本の B2B スタートアップにもやってくるだろう。ニューズレターやテキスト中心のオウンドメディアだけでは実現しきれないナーチャリングを、よりリッチなコンテンツを使い、見込み顧客のインテントデータを獲得することで、より効果的なセールスアプローチを展開できるようになるわけだ。Vidbase の先行きが期待される。

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