Dropboxなどからの移行続々、ビジュアルツールの管理に特化したクラウド「Air」/Figmaに続け!次世代クリエイティブツール(2)

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Image credit:Felt

前回からのつづきAirはニューヨーク州に拠点を置く、クリエイティブオペレーションツールを運営するスタートアップだ。Forbesによると、スタンフォード大学コンピュータサイエンス学部で出会ったShane Hegde氏とTyler Strand氏が2017年に創業した。Shane Hegde氏は卒業後VCで働いた後、テレビネットワークを提供するRevolt Mediaで最高デジタル責任者を務めた経験がある。また、一方のTyler Strand氏はライブストリーミングを提供するhostess.fmを立ち上げ、SFX Entertainmentに売却した。そんな経験豊富な2人が舵を取る。

画像アセットから何かを探すとき、漠然と探していても何もイメージせずに探すことはめったにない。これまでのDropbox やGoogleドライブのようなクラウドストレージではイメージしたものを検索する方法はファイル名を覚えるか、ディレクトリを覚えるしかなかったため、チームが多くなればなるほど埋もれるアセットが増えていくのが課題としてあった。実際、PLUSE 2.0によると、Airの顧客の95%がDropbox、Box、Googleドライブから移行している。

Airは画像データのアセット管理に特化したプラットフォームだ。クラウドストレージの代替とクリエイティブコラボレーション機能を合わせ持つ。画像のアップロード時に全てのアセットを自動的にスキャンし、タグ付け、命名規則に沿った名前付けが行われる。これらによってファイル名だけではない検索性が上がる仕組みを取っている。

Airを使用すると、サインアップ時にDropboxまたはGoogleドライブから画像やビデオをインポートするだけでブランド マーケティング マネージャー、コンテンツ コーディネーター、ソーシャル メディア マネージャーなどのエンドユーザーの生産性を向上させることが可能だ。2019 年にパイロットを開始して以降、同社は500万を超えるデジタル資産を管理するまでに成長している

次につづく:インテリア版「買える」PinterstのThe Landingとは/Figmaに続け!次世代クリエイティブツール(3)

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