ナイジェリアでB2B向け消費財流通のワンストップソリューション展開「Omnibiz」(4)

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Image credit:Omnibiz

Omnibizはメーカー、流通業者、小売業者向けのB2Bコマースプラットフォームを提供する2019年にナイジェリアで創業したスタートアップだ。TechCrunchによると、共同創業者でCEOのDeepankar Rustagi氏はナイジェリアに20年以上滞在しているインド人で、2011年に立ち上げたオンラインマーケットプレイスおよび検索エンジンのVConnectに次ぐ2社目のスタートアップになる。

同社は「OmniBiz」「OmniStore」「Mplify」の3つのサービスを展開している。OmniBizは900種類以上の商品から効率よく在庫確保できる小売業者向けのプラットフォームだ。小売業者が発注したらOmniBizが商品を保管して管理と輸送をサポートする。輸送はOmbizのサードパーティのロジスティクスプロバイダーが行う。OmniStoreはPOSソリューションだ。使用すると帳簿を管理し、在庫と価格に関するデータと洞察を得ることができるようになる。小売業者が運転資本を最大化するための成長ツールということだ。Mplifyは消費財メーカーのディストリビューターが業務効率化が行えるディストリビューター管理ソフトウェアだ。ディストリビューターは在庫をより多くの小売業者に提供できるようになる。

OmniBizではこれら3つのサービスを「OmniRetail」のブランドのもとで、個別でも使える統一プラットフォームとして運営している。すべてのプラットフォーム間の支払いを簡素化するウォレットが組み込まれ、小売業者は支払い履歴に基づいて即時の運転資金確保できたり、BNPLに対応するなどのその他の金融サービスにアクセスできる。小売業者、流通業者、製造業者が利益を最大化できるようにサプライチェーンをデジタル化している。

TechCrunchによると、同社はすでにコカコーラ、ユニリーバ、ケロッグなどナイジェリア国内で事業を展開する20社以上の企業と契約を結んでいるそうだ。また、TechCabalの取材の中で、65,000の小売業者にサービスを提供している同社は、小売業が成長しているナイジェリアの第2級都市に拡大する意向を語っている。ナイジェリアのようにアフリカの主要経済国であっても、販売の90%が市場やキオスクなどの非公式ストアを通じて行われているアフリカにおいて、同社が以下にエコシステムの健全化を図れるか注目が集まる。

次:拡大計画から一転、逆風に耐える配送とフルフィルメントサービス「Sendy」の現状(5)

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