タイのフードデリバリアプリ運営LINE MAN Wongnai、2.65億米ドルをシリーズB調達しユニコーンに

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タイでフードデリバリ、食料品配達、タクシー、メッセンジャー、レストランレビュー、レストランソリューションの EC プラットフォームを提供する LINE MAN Wongnai は、シンガポールの GIC と LINE がリードしたシリーズ B ラウンドで2億6,500万米ドルを調達した。

このラウンドには、BRV Capital Management、PTT Oil and Retail Business Public Company Limited (OR)、Bualuang Ventures、Taiwan Mobile も参加した。今回の投資により、LINE MAN Wongnai の時価総額は10億米ドルを超え、東南アジアの最新ユニコーンになった。

今回の資金調達は、新しいサービスカテゴリの拡大、技術系人材の採用、技術インフラの改善に充てられる予定だ。同社は、2022年末までに450人以上の技術者を雇用することを目標としている。

LINE MAN Wongnai は、タイの大手オンデマンドアシスタントアプリ「LINE MAN」とレストランレビュープラットフォーム「Wongnai」の合併により、2020年に設立された

LINE MAN のサービスには、フードデリバリ、食料品配達、メッセンジャー、タクシーなどがある。フードデリバリサービスによる毎月の注文数は、2020年1月から2022年8月の間に15倍以上に伸びたとしている。現在、タイの全77県で営業展開しており、70万件のレストランにデリバリの選択肢を提供している。

一方、Wongnai は100万件近い加盟店と全国のユーザを検索とレビューでつないでいる。さらに、Wongnai の POS ソリューションは、飲食業界で5万店以上の加盟店を獲得している。

LINE MAN Wongnai は、顧客、ライダー、レストランの大規模な基盤を活用し、広告や金融サービスなどを提供し、エコシステムの関係者に段階的に価値を高めている。

LINE MAN Wongnai の CEO Yod Chinsupakul 氏は、次のように述べている。

Wongnai を共同設立して以来、食は我々のパッションだった。そして今、数百万人のユーザと私たちが持つ最大のレストラン群をつなぐことは夢のようだ。また、10万人以上のライダーの雇用を創出し、そのほとんどが最低賃金の2倍以上の収入を得ていることを誇りに思う。

LINE MAN Wongnai の CFO In Young Chung 氏は、次のように付け加えた。

今回の発表は、私たちがタイのローカルスタートアップから、東南アジアのテックプラットフォームへと成長するための次の章を開くものだ。

【via e27】 @E27co

【原文】

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