
本稿は、Technode(動点科技)が、10月10日〜10月14日に配信した「News Feed」記事の中から主要ニュースを翻訳したものです。
JD(京東)、新たなグループ購入サービスをテスト中——Pinduoduo(拼多多)やMeituan(美団)に対抗(10月14日)
中国 e コマース大手のJD(京東)は、Tencent(騰訊)の「Exiangtuan(鵝享団)」や Pinduoduo(拼多多)の「Kuaituantuan(快団団)」に対抗して、「Dongdongtuan(東咚団)」という新しいグループ購入サービスを開始すると報じられている。この新サービスは WeChat(微信)のミニプログラム(小程序)を通じて利用でき、小規模な商店が注文と顧客を管理することができる。
同社によると、このサービスはまだ内部テスト中で、現在サプライヤーとして認定できるのは、JDに すでにオンラインプラットフォームを持つ店舗のみだという。このサービスの本格的な展開の時期は公表されていない。このサービスは、JD が Pinduoduo や Meituan に対抗するための新たな試みと見られており、以前のコミュニティグループ購入プラットフォーム「Jingxi(京喜)」の失敗を受けている。Jingxi Business Group(京喜事業群)は6月にJD Retail(京東零售)に統合された。(IT 之家)
ByteDance(字節跳動)、Douyin Group(抖音集団)の新ロゴを発表 (10月13日)
ByteDance(字節跳動)の子会社である Douyin Group(抖音集団)は12日に新しいロゴを発表し、TikTok の姉妹プラットフォームである Douyin と WeChat(微信)の公式アカウントの外観を更新した。今回の更新は、香港の会社登記所によると、ByteDance (HK) Limited が2022年5月6日に Douyin Group (HK) Limited に社名を変更し、その後、ByteDance 傘下の他の複数社が社名変更したことを受けて行われた。
ByteDance の CFO に国際法律事務所 Skadden の Julie Gao 氏を起用するなど、これらの相次ぐ動きは、Douyin を含む国内事業を香港の Douyin Group として単独上場することを再検討するシグナルと見られている。(南方都市報)
中国のジェネレーティブ AI アートスタートアップ Tiamat、数百万米ドルをエンジェル調達(10月12日)
中国のジェネレーティブ AI アートスタートアップ Tiamat が、DCM Ventures から数百万ドルのエンジェル資金を調達した。2021年に設立された同チームは、上海科技大学の信息科学与技術学院(情報科学技術学部)とロンドン芸術大学のコアメンバーによって設立された。
Tiamat はこれまで、CCTV International(中国中央電視台の国際チャンネル)や女性誌「Marie Claire」など、中国の大手メディアや雑誌に商業コンテンツを提供してきた。最近、中国のソーシャルメディアでは、AI が生成したアートが人気を集めている。例えば、中国のテック大手 Baidu(百度)は9月26日、AI が作成したデモ・ミュージックビデオを公開した。(36気)
Douyin e-commerce(抖音電商)、下層市場を狙った新しい格安サービスを開始へ(10月12日)
ByteDance(字節跳動)傘下の Douyin e-commerce(抖音電商)は、買い物客を惹きつけるために、厳選した商品を9.9人民元(約200円)以下で販売する新しい格安小売をテストしている。
この新しい格安商品部門は、Douyin(抖音)が低価格帯の市場でより大きなシェアを獲得しようとする意欲を示すものだ。この分野は、Alibaba(阿里巴巴)が運営する「Taobao(淘宝)」や JD(京東)といった EC 大手も参入している激戦区であり、現在この分野のリーダーとなっているのは、極めて低い価格設定で知られる Pinduoduo(拼多多)である。(Tech 星球)
アバター企業 Huiye Technology(慧夜科技)、数億円を調達(10月11日)
中国のアバター企業 Huiye Technology(慧夜科技)は、Hillhouse Capital(高瓴創投)のアーリーステージ投資部門 GL Ventures がリードしたプレシリーズ A+ ラウンドで数千万人民元(数億円)を確保した。
2019年に設立された同社は、まだ完全に自力でバーチャルコンテンツを作成する能力を持たないクリエイターを支援するために、AI 生成コンテンツ(AIGC)ツールを開発した。アバター作成が必要な企業への B2Bサービスを想定しており、Huiye の創業者は「AI being as a service」と表現している。同社はすでに、BMW、Ant Financial(螞蟻金融)、Starmaker などの顧客に対してサービスを開始している。(36気)
中国の求人情報プラットフォーム「Boss Zhipin」、香港で二重上場申請(10月11日)
中国の求人情報プラットフォーム「Boss Zhipin(BOSS 直聘)」は10日、に香港証券取引所への二重上場を申請した。中国メディア「Jiamen(界面」によると、Morgan Stanley と Goldman Sachs が上場の共同スポンサーとなる。この申請により、Boss Zhipin の今年上半期の売上が22億5,000万人民元(約460億円)で、前年同期比15%増であったことが明らかになった。
LinkedIn に似たこのプラットフォームは、2021年同期に15億9,000万元(約330億円)の純損失を出したが、今年上半期には8,030万人民元(約17億円)の純利益を生み出した。このプラットフォームは中国当局のサイバーセキュリティ調査を受け、昨年は新規登録を一時停止していたが、今年6月下旬に国の承認を得て再開された。その時点での月間アクティブユーザ数は2,590万人と報告されている。(BOSS 直聘)
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