
本稿はKDDIが運営するサイト「MUGENLABO Magazine」に掲載された記事からの転載
ポケモンGOを開発しているNiantic(ナイアンティック)は11月16日、AR(拡張現実)の最新技術デモを公表した。同社が開発するLightshipビジュアルポジショニングシステム(VPS)が、QualcommのXR開発者向けプラットフォーム「Snapdragon Spaces」と連携する。
これによりQualcommのSnapdragon Spacesを使って拡張現実サービスを開発する場合、開発者はNaianticのVPS機能を使って現実空間にデジタル作品や体験を容易に配置することが可能になる。
Nianticが開発するVPSは「誰かがデジタルの物体を配置すると、他の誰かにも同じ場所でその物体が見えるようになる(リリースより)」体験をサポートする拡張現実技術。
これらはQualcommが開催した開発者向けカンファレンス「Snapdragon Summit」の壇上で明らかにされたもので、同時にQualcommとNaianticは合同でARヘッドセットのリファレンスモデルも公表している。
公開された技術デモの動画には実際に稼働していると見られるARグラスを装着したプレーヤーが現実空間でゲームをしたり、拡張現実として表示されたサイネージを確認する様子が描かれている。また、登場人物の手にはハンドコントローラーが握られており「スマホ操作で視点を下げない」体験をビジョンとして提示した。
なお、Qualcommは今回の発表会で拡張現実グラス向けに設計されたチップセット「Snapdragon AR2 Gen 1」を公表している。このチップはグラス内部のプロセッサとワイヤレスで接続されたPCまたはスマートフォンの間で処理負荷を分割できるように設計されている。Qualcommはこのチップの使用を検討している他のメーカーとしてLenovo、LG、Nreal、Oppo、TCL、Xiaomi などを挙げている。

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