EC向け返品・交換効率化のRecustomerが2億円を調達、新プロダクト「自宅で試着」をローンチ

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Image credit: Recustomer

e コマース事業者向けの返品・交換業務の効率化を支援する SaaS「Recustomer(リカスタマー)」を運営する Recustomer は17日、直近のラウンドで2億円を調達したと発表した。ラウンドステージは不明。このラウンドに参加したのは、ALL STAR SAAS FUND、Coral Capital、Gazelle Capital、G-STARTUP、モバイル・インターネットキャピタル。

これは同社にとって、2021年9月に実施したプレシリーズ A ラウンドに続くものだ。今回参加した投資家のうち、ALL STAR SAAS FUND、Coral Capital、Gazelle Capital、グロービスの G-STARTUP はフォローオンでの参加。

Recustomer は2017年3月、代表取締役の柴田康弘氏により創業(創業当初の名前は Anvie)。創業以来、Web サービスの受託制作、人材採用の制作ツール、Shopify による EC サイト立ち上げ支援などを行ってきたが、グロービスのアクセラレーションプログラム「G-STARTUP」への採択を経て、昨年、Recustomer をローンチした。

Recustomer は e コマース事業者向けの返品・交換業務の効率化を支援する SaaS だ。購入前に商品を試すことができない e コマースサイトでは返品や交換を受け付けていることが多いが、販売や出荷が半自動化されているのに対し、返品や交換は人海戦術に頼っていることが多く、直接的には売上に結びつかないのにオペレーションコストがかさむ。これを半自動化しようというものだ。

同社では今回の資金調達と合わせ、新サービス「Recustomer 自宅で試着」をローンチした。このサービスは、EC 事業者が自社サイトでお試し購入を可能にするもので、試着時は0円で注文を行え、商品が届き試着をした後、購入しない商品は返送、購入を決定した商品分の金額を自動決済する。コンセプトは、Amazon が2018年に開始した「Prime Try Before You Buy」同様だ。

Recustomer では今回調達した資金を、大手ブランド企業の導入へ向け、セールスチームとカスタマーサクセスチームの組織強化とプロダクトのセキュリティ強化に投資するとしている。

via PR TIMES

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